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季語:霾天、風船、と、推敲(追記あり)

①霾天を劈きてゆけティーショット

(ばいてんをつんざきてゆけティーショット)

②風船や異国の子らと折りし日々

③折り紙の風船となりAMAZING

(おりがみのふうせんとなりアメイジン)

〜以下、追記〜

AMAZING!折り折り吹きて紙風船

(アメイジン!おりおりふきてかみふうせん)

「AMAZING」を最後に置いてしまうと、季語の「風船」の存在が薄まってしまう気がしてきて、「AMAZING!」を先に置いてみました。いかがでしょうか。

〜追記はここまで〜

④風船が突きつける吾の肺活量

◆◆◆◆◆

①: 近所の、現在建設中のゴルフ場を見ながら思いついた句です。春のゴルフ日和は、花粉やら黄砂やらという心配があるかもしれません。黄砂があまりにひどい時は、ゴルフ場も閉鎖かもしれませんね。タイガーウッズばりのティーショットのイメージです。

②、③:懐かしい思い出を詠んだ句ですが、折り紙で作る風船を、今日の季語の「風船」または「紙風船」として詠むことは妥当でしょうか?

子ども達が小学生だった頃にも、我家はアメリカに住んでいました。現地校のボランティアで折り紙を教えに行き、風船づくり。一枚の紙が立体の風船になる、あの息をふうっと吹いて風船が膨らむ瞬間の、子ども達の目の輝き。AMAZING!なんて言ってくれちゃって、可愛かったなぁ。折り紙の風船のお陰で、うちの子ども達も随分溶け込むことができました。

④:2年位前に、久しぶりに普通にゴム風船を膨らませようとしたら、え?なんで?なかなか膨らませることができず、四苦八苦しました。「肺活量」が六音で字余りとなってしまっています。

◆◆◆◆◆


推敲

◇元句:気ままなる磯巾着や夜の魔性(きままなるいそぎんちゃくやよるのましょう)

気ままなる磯巾着の夜の魔性(きままなるいそぎんちゃくのよるのましょう)

切れ字「や」はここでは使う必要がない、使わない方がよいと教えていただき、自分でもそう思いました。下五が六音で字余りですが、今回は「夜の魔性」という語を残したくて、推敲はここまでです。コメントでいろいろ教えて下さった皆様、本当にありがとうございます。


よろしければ、ご感想やアドバイスなどよろしくお願いします。いつもありがとうございます!

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