見出し画像

(12/6、追記)🔰季語:枯園・冬の園と、宿題:「駅」

~季語:枯園、冬の園~

①枯園に佇む女の薄き紅

(かれそのにたたずむひとのうすきべに)

②冬の園上がるボールと子らの声


画像1


~なごみ先生の宿題、「駅」を詠む~

③高原の駅やコートの群れ弾む

④改札を抜けゆく腕のシクラメン


◆◆◆◆◆

①は、トップの写真のような風景の近所を歩いている時に、「近所だからと言って、眉の一つも描かず、口紅もつけないスッピンで出てきてしまった...!」という反省を糸口に、考えた句です。まぁ、こちらではジム帰りそのままの恰好で歩いたり、買い物したりしている人がたくさんいますから、誰も人のお化粧の有無など気にも留めていないと思いますが。

②は、その散歩の帰り道の光景そのままです。

③は、私にとって馴染みの深い「伊豆高原駅」(静岡県東部)をイメージしました。高原と聞くと、なんだか楽しいウキウキとした気分になります。

ご意見、ご感想、アドバイスなどよろしくお願いします!いつも本当にありがとうございます。

~ここから追記~

ご感想やアドバイス、皆さま本当にありがとうございます!

②冬の園上がるボールと子らの声

冬の園上がるボールに子らの声

助詞の「と」は二つに分けてしまう効果(?)があると、白園長に教えていただきました。これまで、「と」について深く考えたことはなかったので、とても勉強になりました。助詞の威力を痛感しています!


③高原の駅やコートの群れ弾む

これは、コートを着たグループの様子を詠みましたが、一人の様子に焦点を絞る方法もあると、これも白先生に教えていただきました。

高原の駅やコートの裾弾む (白先生)

「群れ」は、グループまとめての楽しさが伝わっていたら嬉しいです。が、一人のコートの裾に焦点を絞ると、この一人の人物のウキウキ感や楽しみの大きさが、より印象的になると思います。


④改札を抜けゆく腕のシクラメン

これは、腕にシクラメンの鉢を抱えた人が、自動改札を抜けていく様子を詠みました。鉢を持っている人は、老若男女どんな人でもいいなぁと、読みながら想像をしていただけたらいいなぁと思っていました。が、

改札を抜けゆく母のシクラメン(これも、白先生)

と、具体的な情報を入れるのも、印象が強くなると思います。「母が育てた」シクラメン、または、「お母さんが抱えている」シクラメン、「母に贈る」シクラメン?いろいろと想像できます。

そして、

改札を抜けゆき鉢のシクラメン(紫乃先生)

この光景も、冬の駅の感じがすごく出るなぁと思います。改札を出たところ、入ったところ、ちょっとしたコーナーにシクラメンやポインセチアなどの鉢が並んでいる駅、ありそうです。こうすると、シクラメンが在る場所が、しっかり浮かびますね。


助詞を一つ変えたり、ちょっと言葉や順番を変えたりするだけで、ガラッと印象が変わる俳句は、とても楽しいです。なかなか「これ」という句にたどり着けずに、相変わらず私は唸っている時間も長いですが、今後とも楽しく唸っていきたいと思います。

皆さま、いつも本当にありがとうございます!

この記事が参加している募集