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イギリス大学院留学を決めた理由②

Wakaoです。
さて、前回に引き続き、留学に至ったまでの理由をお話させていただきます。

社会人になりました。人生の第二ステージです。
知的財産の部署に配属されました。(なにそれって思う方も多いと思います。私も配属されて最初に出た言葉はなにそれでした)
初めて学ぶ法律、専門用語、初めて会う弁護士さん、大阪の下町に住むおじいさんおばあさん、残業してる俺大好き上司、生足でミニスカをはく母と同い年の先輩、、、、(癖強)
とっても刺激的でおもしろい経験をたくさんさせてもらいました。

しかし、一つ言えるのは、私には法律業務は合わなかった、ということです。
すべてが紙面上で行われます。喧嘩、合意、協業、すべてが紙面上で行われるのです。いかに法律を駆使して会社を守るか、または相手を攻撃するか。私は正直、この紙切れ同士の会話が何の意味もないように感じてしまいました。(この経験についてはまた後日記事にいたします)

そしてこの会社で、仲良くなった同僚がいました。彼女は中国人でした。でも、彼女は日本人よりも日本に馴染んでいました。私は彼女に、何度も何度も驚かされました。

言わずもがな、日本語の発音も文法も非常に美しい。語彙力がえげつない。普通に会話をしても、彼女が中国人だということに気づかない人も多いかと思います。でも、語学力以上に、彼女に驚かされたのは、

まず、日本文化や日本人の国民性への理解が非常に深いのです。
会話をしていても、異文化を全く感じないのです。当時来日から4年目くらいだったと思うのですが、会話や行動で文化差を感じたことは一度もありません。何かが起こった時、次に起こりうることへの予想がいつも的確でした。例えば、仕事で関連部署がトラブルを起こした場合など。次に誰がどう動くか、自分はどうするべきか、冷静に考え個々人とコミュニケーションをとっていました。
また、彼女自身の性格が、私の周りにいる日本人に近いということもあると思います。少し自信のなさげな、でも一生懸命頑張ることができる、おしゃべりで明るくおもしろい、誰からも愛されるような子でした。
私は彼女がとっても大好きで、いつも助けられていました。彼女をとても尊敬していました。

私は彼女に会うまで、留学生は海外に興味のある現地人としか仲良くなれないものだと勝手に思っていました。
それは、言語レベル的にも会話内容がどうしても”自分の国は、、、”になってしまいがちだからです。しかし、彼女は違いました。日本に住む一会社員 でした。最近見たドラマで何が面白かったか、おすすめのお菓子は、最近作った料理は何か、おいしい飲食店の話など、、、、日本人のOL同士の会話と何ら変わりません。このような普通の会話 ができる人でした。その結果、関わる全ての人と非常に有効な関係を築き上げていました。もちろん、海外に一度も行ったことがないような年配社員や中国という国に少しばかり偏見を持っている人も含めてです。彼女は間違いなく、自分の居場所を自分で切り拓いていました。

彼女との出会いを通し、彼女の生き方に、強い憧れを持ちました。日本で働くという非常に大変な、途方もなく苦労の多い選択をし、さらに自分のアドバンテージである中国語を活かした業務を一切行わず、日本人の中で自分の道を切り拓く—とってもかっこよかったです。そして、決してそれをひけらかしたりはしないのです。

いつしか私も、”日本語や日本人であるということがアドバンテージにならない環境で頑張ってみたい”、そう思うようになりました。これこそが、国際化の進む世の中で、自分の色で輝いて生きていけるような”グローバル人材”になるということなのではないか、と思ったのです。日本の市場の中だけで優秀な人ではなく、世界に目を向けたときに、語学以外のもので自分を正当化できれば、本当のグローバル化に近づくのではないか。その経験ができれば、何か次の大切なことが見えてくるのではないか。そう思いました。

別に私は世界中を飛び回るようなスーパーサラリーマンになりたいわけではありません。ただ、どんな日本人とも気持ちよく会話ができる彼女のように外国人とコミュニケーションが取れる人が増えれば、世の中に差別や偏見がなくなるのではないかと、やんわり思っただけです。

私が会社を辞め、海外留学を決意した理由、それは、彼女との出会いを通して、日本人ということが価値を持たない場所で、自分を試してみたくなったのです。どこまで現地の人と近づけるか、頑張ってみたかったのです。


きっと、留学の理由は人それぞれです。自分のキャリアプラン実現のために行く人もいれば、私のように、自分のキャリアプランに必ずしも必要ではないのに行く人もいると思います。
いろいろなことをいう人がいると思います。本当に行く必要あるの?とか、お金かかるだけよね、とか。(幸い、私の周りには否定的な人はいませんでしたが。)でも、私は、自分が良ければすべてよし!だと思います。失敗しても成功しても、結局は自分の人生ですから。おかれている状況はひとそれぞれ異なると思いますが、この世の人全員が平等に、生まれてきて最初にゲットできるのが自分の命です。もし、自分の思い通りに動かすことができる自由が許される状況なのであれば、何をしても自由だと思います。

私は、間違いなく大学院留学を経験してよかったと思っています。それは、行く前と行った後では自分の心の中がまるで違うからです。

実行しないと、自分がその環境で、どれほど通用するのか、努力できるのか、食いしばれるのか、楽しんで取り組めるのか、わかりません。他人をうらやんで、私にもできたのに、私もチャンスさえあれば。どこかでチャレンジしなければ、そう思って今後も生き続けてしまうと、私はわかっていました。自信がないのに意固地で頑固でプライドが高くて負けず嫌いなので。(本当に厄介ですよね、、、、笑)

こうして、私は留学を決心することができました。

次は、なぜ”留学”にしたか、なぜワーホリやインターンシップじゃなかったのか、なぜイギリスを選んだのか。
についてお話したいと思います🌻

長文を読んでくださりありがとうございました。ご苦労様でした。(笑)
少しでも、皆様の心に届けばと思います。

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