コロナの世界的流行に際して思うこと(旅人の観点から)
私は2016年から2017年にかけて1年間1人で35カ国を旅したが、各国で数え切れないほど多くの人にお世話になった。
「日本人」であるということだけで、安心感を持ってもらえて、親切に手助けしてくれたり、気軽に家に泊めてもらえたりすることがたくさんあった。
「日本人」に対して世界の人が持つ良いイメージのおかげで、スムーズにかつ楽しく現地の人と最大限コミュニケーションを取りながら旅をすることができた。
今、当時の私と同じように世界を旅している人たちは、本当に大変だと思う。
レストランや宿に入れてもらえなかったり、握手を拒否されたり、あからさまに差別的な態度をとられたという知人の話も聞いている。
「日本人」であることが、マイナスの影響を与える事態が起きるなんて全く想像していなかった。
私が旅した時に快く家に泊めてくれた人々は、もし今のタイミングで初めて私と出会っていたらどのような態度をとるのだろうか。。
私は新卒で入社した会社で4年働いた後、世界一周をした。
仕事はやりがいがあったし好きなことだったので、手放すのには相当な勇気が必要だった。
あと1年働けば、もっと貯金もできてリッチな旅ができるな、と思ったりもした。
結婚・出産願望もあったので、先に子育てをして、子育てがひと段落した50代頃に旅をすることだってできなくはない、それまでしっかり働いて貯金しようかなとも思った。
でも、「世界一周」というものをやりきるまで、自分の中にずっとムズムズ、もやもやしたものを抱え続けることになる、ということが明らかだった。
だから、現実的に自分が世界一周を実行できる一番早いタイミングで動くことに決めた。
仕事はしっかりと引き継ぎ円満退職でき、旅に必要な最低限の資金を貯金できるラインが、2016年だった。
2017年まで旅をし、その後日本で再就職、無事に結婚。今はありがたいことにお腹に新たな命を授かっている。旅でできた世界各国の友人とは今でも連絡を取っており、彼らが来日する際は是非我が家に泊まって欲しいと思っている。
今自分の意志次第で実行できることが、来年、自分がどんなにやりたいと思ってもできない事態になっていることだってある。
それぞれ個別の事情でどうしても先延ばしにしないといけない場合もあると思うが、それでも、本当にやりたいことに対しては、常にできる限り早く実行するようにした方が良いのだと思う。
最短で動けば、もし失敗しても、死にさえしなければまたチャレンジする機会はある。
旅に限らず、私はこれからも、自分が心からやりたいと強く想うことに対しては、最短で実行できるように心がけたい。
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