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富の再移動

産業革命ってあるじゃないですか。最近だと第四次産業革命がどうこうというか。

それこそ蒸気機関の導入で便利になっていくことで資本主義的な話で言うと「豊かになった」わけですが、最近のAI的なことで人々は豊かになるの?という疑問を磯田道史とかが言ってたんですよね。

最初はそうだよなとか思ったんだけど、よくよく考えるといやちょっと待てよと。

例えば蒸気機関車の導入は、馬という「コストがかかる生き物として、育生すら維持した上で実際の移動は時間がかかるもの」から「ルートは限定されるけど大量に移動できるものに変わり便利になった」という変換が発生したことなんだろうね。

そして最初は高く見えたものもこなれることで事業として周りだし、馬使いのおじさんは失業する。

産業革命って要は

・人々が便利になる利益
・事業者の収入が爆増する利益
・馬使いが失業する損益

という富の移動が発生しているに過ぎない。

そして面白いのは例えば鉄道は馬と違い「決まったルートしか行けない不便」をトレードオフしているわけで。革命前のものも強み自体は実際にはあるわけだ。

AIの話はまだ技術的な進歩は途中過程だからなんとも言えないが、ベタな話で例えばコールセンターなどに置き換えると。

人々が便利になる利益
→電話が繋がらないなどの不便なく疑問が解決
→夜中でも回答してくれる

事業者の利益
→顧客満足度の底上げ

コンタクトセンター
→人員圧縮による失業

実は不便なところ
→機械的な回答なので文句も言えない
→細かいフォローアップは難しい

と置き換えができるわけで。実はサービス業に携わる人が多いから「AIは仕事を奪う」という声が大きくなっているんだと思う。

昔なら馬使いに組合とかあったら同じように文句を言ってたんだと思う。そりゃそうだよね。慣れ親しんだ仕事が消えちゃうんだもの。

でも昔あって今はない仕事も多いわけで、こう言うドラスティックな変革期にぶち当たるのってもはや運不運のレベルの話だよなあ苦笑



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