組織の理想と現実
ティール組織とか巷で語られてるわけですが、なんか引っかかっていて。ちなみに自分のために整理すると。
原始的なものから徐々に進化してゆく「組織のあり方」の、もっとも発展した形を象徴する色として、tealが選ばれている。(ブラックでもホワイトでもない「ティール(teal)な会社」とは?)
そこでは以下に分類されている。
・Redは肉や血の色:不良やヤクザの組織。衝動的な欲求が満たすための集まり。「恐怖」や「脅し」で統制。
・Amberは軍服の茶色:軍隊、教会、学校など。集団の規範に忠実であることが重視される組織。身分の上下で物事が進む。
・Orangeは果実(成果):定義された成果を目指して邁進する組織。近代的な企業。雇用関係による「アメとムチ」のマネジメント。
・Greenはスターバックス:理念によって運営される組織。多様性を重視し、権限移譲にも積極的。メンバーを「キャスト」や「パートナー」と呼んだり、合宿に積極的だったりする組織。
・Tealは生命がうまれる海の色:Greenがさらに進化したもの。ボスのいない、自律的な組織。組織の目的も、集まったメンバーにより進化する。メンバーの生きがいをサポートする/しあう組織。
先程書いた「引っかかる」というのは、あえて言葉にすると、「言いたいことは分からなくもないが、身の回りで起こることを説明しているかというと違和感があるな」であろうか。
違う視点で見てみる。noteで最近多くの共感を呼んでいる仙台でコーポレートエンジニアを行うふらふらさんの「業務ハックしてクビにならないために」を斜め見していたが、本人の言葉にもあるが
従業員を道徳的・倫理的に教育し導きたいと考える経営者もいますよね。そういうマインドをもつ経営者からすれば、私は「せっかくつくりあげた都合の良い制度」を破壊した人間です。
一瞬ティール組織でいうところの「Amber(軍隊、教会、学校)」なのだろうかとも思ったがなにか引っかかる。なんというか
「親父のメンツを潰したな!」
「うちの家族をばらばらにしたいの?」
「地域の面汚しが!」
というような言葉が再生されるんですよね。そう組織内にある家族性というか。想像するに
個人:組織の最小単位。本来は自由意志を持っているが、以下の組織による意思により考えることを放棄しがち。
家族:血の結束により絶対服従。特に家長の意見は非論理的であってもそれは同じ。
親戚:考え方は家族と同じであるため、お嫁さんなど外部から来た場合に苦労も多い。
会社部門、地域コミュニティ等:これも基本的な考えは上記といっしょ。血の濃さと、服従度合いが反比例。
あくまで仮説なんで、これが正解とは言えないけど、おそらく経営者に組織のあり方としてはどれでしょうって聞いた時に、
「うちは定義された成果を目指して邁進する組織。近代的な企業だよね」ぐらい言ってしまうと思うんですよ。
けど実際はRedやAmberな軸も混ざったのが実態であるが故に、こういう「キレイな組織のあり方」の話を見ると「んんー?」となる笑
いや、ティール自体の考え方は素晴らしいし、自社でも現場によるちょっとした助け合いや自律的な活動はあるのですが、
それが100人単位、1000人単位になった時の組織のあり方を見たときに「同じ考え方の延長で回るんだっけ?」というのが純粋にあるわけです。
個人としては、日本的地域コミュニティの延長組織と、圧倒的な個によるトップダウン以外で見たことがないので、もしいい事例とかありましたら教えてくださると嬉しいです。笑
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