自由な本つくり

小さい頃から絵本→童話→漫画→同人誌製作…と比較的、本と近しく生きて来たように思います。
美大に行くまで装丁や、エディトリアルデザインを知らなかったので
「本が作りたい」と明確に思ったのは在学中だったように思います

本を読んだことがない、という人はほとんどいないと思いますが、平たく言うと本の定義はなんでしょうか。

本は、書籍または書物とも呼ばれ、木、竹、絹布、紙等の軟質な素材に、文字、記号、図画等を筆写、印刷し、糸、糊等で装丁・製本したもの(銭存訓(1990)[書誌 1])。 wikipediaより抜粋

印刷して綴じられたものが世間的には本という認識のようです。
ただ、書店に並んでいる本は流通状のルールなどがもう少し絡んでくるかと思います。 

書店に行くと目にする本は多種多様に見えますが、比較的体裁やサイズ、値段もある程度一定になっていて、どちらかというと、本作りは中身勝負のようなところがあるのかなと感じます。
では、中身勝負なのであれば、電子書籍でもいいのではないでしょうか。

電子書籍の優れている点はたくさんあります。第一に収納に困らない!
媒体一つで様々な本をどこにでも持ち運べるし、読みたいものをすぐ買うことができます。読むのが好きな人こそ電子書籍のほうがいいはず…
作る側としても印刷・製本のこと、また在庫を考えずに作ることができるのでとても良いのではないでしょうか。ネットも、電子書籍も発達をし続け、便利でいいことばかりです。

それでも紙を使い、印刷し、製本して、本を作りたい人がいて、
そして、それを欲しいという人がいます。

私も、紙でできた本の方が好きで、場所がないのに紙で本を買ってしまいます。より好きな作品こそ、実態ある「もの」として持っていたいんです。
便利に勝る「好き」の気持ち。

デジタル化で情報も得られやすくなり、様々な形で選べる今だからこそ、好きなものこそ実態として手元に置きたいと思うのかもしれません。

内容はもちろん、ひとつの「もの」としての本を、
私が欲しいと思うものを、
自由に作り、届けていきたいと思います。


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