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漫画について考えてること

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漫画について考えてることをまとめていきます。僕の作品に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。
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#漫画家志望者

面白いことが思いつかない時どうしてるのか

面白いことが思いつかない時どうしてるのか

お世話になっております。若林です。

漫画って、「面白いことを描くもの」だと思われてるような気がします。
新人に漫画についてあれこれ教えてると……

「キャラに何をさせていいかわからない。」
「面白い行動が思いつかない。」

と言われたりします。
あるあるです。
たぶんみんな一度通ります。

またその悩みは、エッセイ漫画だとちょっと違った形で現れます。

「生活の中で特に面白いことなんて起こらない

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もし約束の日までにネームができなかったら

もし約束の日までにネームができなかったら

お世話になっております。若林です。

先日新人さんから相談を受けました。
「〇〇日に編集さんにネームを見せる約束をしていたけど、ネームができてない。」

あるある!!

僕も新人の頃、ネームができてなくて気まずくて、そのまま連絡も取らす疎遠になってしまったことあります。
でも編集さんからしたら、こういうことは山ほどあるので、あんまり気にしてなかったりするんですよ。
なのであまり気にせず、一言連絡を

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キャラが何考えてるのかわからない問題

キャラが何考えてるのかわからない問題

お世話になっております。若林です。

新人のネームでよく見る問題の一つに「キャラが何考えてるかわからない」というものがあります。

「何を考えてその行動をしたのかわからない」
「どういう気持ちでこの表情をしてるのかわからない」

僕も新人の頃、こんなようなことをよくやったような気がします。

じゃあキャラの考えてることを台詞や心の声で描けばいいと思うじゃないですか。
もちろんそれで解決する場合もあ

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マンガ教室でやってきたこと

マンガ教室でやってきたこと

お世話になっております。若林です。

お伝えしていた通り、静岡県富士市で開かれた富士山紙フェア2019で、マンガ教室をやってきました。
受講者は16人くらいいたかと思います。
上は30代から、下は小学3年生まで、幅広い年代の方に参加して頂きました。

今回はWEBで投稿することを前提とした「短いページ数の漫画の作り方」を教えました。
その中で取り扱ったことは大きく二つ。
「キャラの作り方」と「キャ

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世のマンガ教室について荒ぶってること

世のマンガ教室について荒ぶってること

お世話になっております。若林です。

以前お話しした通り、今度の27日、静岡県富士市で開かれる富士山紙フェア2019というイベントで、マンガ教室の講師をやることになっています。

事前予約されている受講者リストを見たのですが、下は小学3年生、上は29歳社会人まで、幅広い方がいらっしゃるそうです。

そんな人達に、僕から何を教えようか、この数日ずーっと考えていました。
というのも、僕は世の中のいわゆ

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他人と比べちゃう時の気持ちの対処法のこと

他人と比べちゃう時の気持ちの対処法のこと

お世話になっております。若林です。

先日Twitterで作家さんから相談のDMを頂きました。
以前僕がコラムの中で「自分自身とだけ向き合う」という話をしたことについてです。
その方はアプリで連載されていて、「常に他人の数字と比較されて順位付けされてしまい辛い」と。
自分の数字とだけ向き合えたらいいけど、どうしても他人が気になっちゃう時はどうしたらいいのかと。

それに対して僕はまあまあな長文で返

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ラジオを始めてみました

ラジオを始めてみました

お世話になっております。若林です。

Radiotalkというアプリでラジオ配信を始めてみました。
スマホで録音して、録ったらすぐ配信できるという手軽さが売りのアプリです。

若林稔弥のRadiotalk

一人で喋るのは大変なので、電子書籍の出版代行サービスでお世話になってる、ナンバーナインの工藤さんと一緒にやっています。
工藤さんとは最初ただの取引先だったのですが、月一くらいで一緒に映画とか観

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最初の閲覧数が伸びない時期のこと

最初の閲覧数が伸びない時期のこと

お世話になっております。若林です。

無名の人がWEB上で漫画を公開しても、基本ほとんど誰も見てくれませんよね。
そこでつまづいてしまって漫画を公開するのをやめてしまう人もいます。

もちろん僕も最初はそういうところからのスタートでした。

僕が「徒然チルドレン」を最初にWEB上で公開したのは2012年10月のこと。
最初は自分のHPで公開してたのですが、9月までは一日に見に来た人の数が平均27人

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アシスタントにお肉をごちそうして思ったこと

アシスタントにお肉をごちそうして思ったこと

世話になっております。若林です。

先日、原稿が終わった打ち上げで、アシスタントとお肉を食べました。

新人アシスタント二人は21〜22歳の学生で、僕と10歳離れてるんですね。
その頃っていいお肉を食べる機会ってそんなに無いじゃないですか。
なので二人とも終始感動しながら食べてくれて、僕も見てて楽しかったです。

思えば僕もアシスタントを始めた時、先生にそれまで食べたことないようなお肉をごちそうに

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マンガ講師を頼まれて悩んでること

マンガ講師を頼まれて悩んでること

お世話になっております。若林です。

今月26・27日に静岡県富士市で「富士山紙フェア2019」というイベントが開催されます。
富士市の地場産業である「紙」の魅力を伝えるイベントだそうです。
そこで「マンガ小説教室」という講座がありまして、そのマンガ教室で講師を務めることになりました。
https://www.fujisan-kamifair.net/mangashosetsu/ (僕は27日に講

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何をもって「成功」としてるかの話

何をもって「成功」としてるかの話

お世話になっております。若林です。

人によって「成功」の定義っていろいろありますよね。
僕はちゃんと考えたことありませんけど、なんとなく「売れたら成功」かなーって漠然と考えてます。

じゃあどのくらい売れたら「成功」なのかと。

駆け出しの頃は「単巻5万部」を最低目標にしていました。
それくらい売れればまあまあ大丈夫と上の先生に聞いていたんですよね。
新人だと、どれくらい売れれば作家として安定す

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お金を払って読みたいものとそうでもないものの差について考えてること

お金を払って読みたいものとそうでもないものの差について考えてること

お世話になっております。若林です。

ネットで拾い読みする分には面白いけど、お金払って読みたいほどでもないっていう漫画、ありますよね。

僕の漫画も、無料で読んでくれてる人達がたくさんいます。
その人達がどうやったらお金を払ってくれるのかは、ずっと考え続けてる問題です。

僕が自分の漫画で大事にしてる要素は
「主人公の成長に興味を持てるか」
「娯楽としての面白さが明快か」
「狙った層に響く様式にな

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出版社や編集者に求めてること

出版社や編集者に求めてること

お世話になっております。若林です。

SNSでは「出版社不要論」「編集者不要論」とかいろいろ見かけますね。
今は個人でいろいろできますし、そういう考え方の人が増えるのもわかるなーって思います。

ただ僕は出版社や編集者は「大きく売れるためには必要」だと思ってます。

僕にとって出版社は「出版代行サービス」みたいなものなんですよね。
全国の書店に本を届けられる。
印刷費を負担しなくて済む。
在庫リス

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結婚生活が恋愛漫画に与える影響のこと

結婚生活が恋愛漫画に与える影響のこと

お世話になっております。若林です。

恋愛漫画を描いてると……
「童貞じゃないと面白いラブコメは描けない」とか
「彼女ができると漫画に影響する」とか
いろんな話を耳にすることがあります。

そもそも僕は「徒然チルドレン」を描き始めた当時から、今の妻と同棲生活を始めていました。
なので当時の「恋愛たのしい!!」っていう気持ちが影響してたのは間違いないと思います。

「漫画の中に実体験も描かれてたりす

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