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【詩】予感する日

いつもより早い帰り道、
宝石みたい太陽の粒が降り注ぐ祝福と
カラスが鳴く、つくしが揺れる
綿毛の風が吹けば青い匂いの午後

知らぬ間にもう会うことのなくなる誰か
思い出す度
悲しく感じる人生だったけど
今は爽やかに感じられる

どうしてかしら

出会い、別れれば、次は予感
そうやって始まってゆくと
灯台に導かれた

変わる変わってゆける
進む進んでゆける
立ち止まって、振り返るばかりだったの
四半世紀よりもっと過ぎたって

どうしてかしら
ただこの先を見つめて
全てを受け入れた凪なんだろうか
四半世紀よりもっと過ぎたって
この一歩が、青い春
半世紀経ったって、真っ只中でいられますように

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