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おにぎりも、子育ても「ほどよい手抜き」が良い加減!?

「疲れたままおにぎりを握ると、手を通して疲れた波動がおにぎりに入っちゃうよ。家族が元気でいるためには、まずはお母さんがしっかり疲れを取って。それから料理しないとね!」

この『手から気が出る話』は以前も書いたことがあるが、こう言われた時の私はとても疲れていて、それはそれは沁みたものだ。

でもねぇ…

母が元気でいるには家族の協力や、自分の時間があってこそ。

1日は24時間しかない。自分の為に時間を作るには睡眠時間を削るか、もしくは自分のことは諦めるか。さもなくば手を抜くことに慣れるか…

なんて、先日見抜いたかのように母からメールが届いた。

『あなたお母さんなんだから、しっかり食育しなきゃダメよ!』

あゝ、耳が痛い。

もとい、目が痛い。
メールの字が見えづらいお年頃になってまで叱られ続ける私って…

子ども時代、私はおにぎりが大好きだった。
人生最後に食べるとしたら「おにぎり!」と言うほど。

特にお気に入りはおにぎり屋さんの、熱々ご飯をベテランのおばちゃんが直接手で握ったもの。その塩加減は絶妙で、食べればホロッとするのにバラバラにならない握り具合はさすがの職人技。

そんなおばちゃんのよりも、母が握るおにぎりの方が愛情いっぱい。しかし私はどうしても食べる気になれなかった。母のおにぎりは色々なものが混ぜてあってキレイだったので、友人達は喜んで自分のと交換してくれたものだ。

今になって考えてみれば、母のおにぎりに詰まった『想い』は思春期の私には『重かった』のかもしれない。

私が好んだおばちゃんのおにぎりには、適度に空気感があって、しっかり握ってあるのにぎゅーぎゅーじゃない弛みがあった。

おにぎりは、適度に空気感がある方が美味い。

親の想いも『適度に手を抜いた弛み』がある方が良い塩梅なのだろう。

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そういえば息子が小さい時、喜ばせようと可愛いおにぎりを握ったことがある。昼寝から起きた息子の反応にワクワクしながら差し出してみた。

はい!

息子は叫んだ!

ぎゃああああ!!!!


そして夫も嫌がった!

コワーイ!!!


あらら、想いが強すぎたかしら?

センスの問題?


にぎれども
にぎれども母の想いはなかなか届かず
ぢっと手を見る


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