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「自分より大変な人はいっぱいいる」じゃあ自分は?

躾=虐待を正当化しようとする思考は連鎖する。
これに気が付いた人は、断ち切る為に結婚や出産を望まないこともある。

超少子高齢化時代の今、もしこれから子どもを増やしたいなら価値観や意識の改革、『子育て』だけではなく新しい時代の人間教育として『大人育て』を国や自治体、企業、団体、社会全体が真剣に取り組まなければならない。

しかし、誰の基準で?

一昨日のニュース。事件のことをどうこう言うつもりはないが、『恐怖を与えて言う事を聞かせた』洗脳事件の顛末をメディアがこぞって放送したが、これは結局『恐怖を与えて言う事を聞かせる』という見せしめなのだろうか?この価値観で社会が変わるのだろうか?

震災、天災、こんなニュースに危うく絶望するところだった。。。
被災地のみなさんを思いつつ、やるべきことをたんたんとやります。

さて、ここからは前回の続きです。

木星が蠍座にいる秋までは、私達の心の奥底の正義感、倫理観があぶりだされることがあるだろう。しかし文句や批判をするだけでは何も変わらない。

誰かとの関係の中でしがらんだものを解きほぐし、守るべき物、断ち切るべき物を明らかにして、次へ進む為の決着を付けるべきこの時期は、もしも自分と親との関係に疼きがあるなら、この期間しっかりと膿を出し手放しておきたい時。

子どもとの関係においても、言い訳せずにやってはいけない事はやめていく必要がある。

しかし、人を育てる事も、育つことも孤育てでは難しい。。。

「自分より大変な人はいっぱいいる」じゃあ自分は?

私自身も、息子が小さい時を思い出せばギリギリだった。
どこに線引きをするかによっては、セーフとも言えないのかもしれない。

私は友人達に「あの頃、あなたの子が一番大変そうだったよね」と言われるたびにホッとする。

そう言われていた時期、息子の癇癪はどうにも酷く手を焼いていた。

仕事に遅刻する事もあったし、穏やかにいう事を聞く子ども達を羨ましく思ったり、自分の育て方のせいだと思ったり。。。
園では先生に呼び出され、「お母さんに何かあったんですか?」と聞かれる事もあった。

まあ、なくはないよ人間だもの。

子育ては「自分を殺す事なのかもしれない」と刹那的な気持ちになりながらも、子どもを壊さない為に、洗濯機、壁、自分、あらゆるところに思うようにならない気持ちを叩きつけていた。

今となっては懐かしい。

幼い頃から保育園だったにも関わらずこれだから、3歳まで毎日一緒の人や病的な問題を抱えている人は大丈夫だろうか?。。。そう考えては、母を思い出した。

母の口癖は
「自分より母さんの方が大変だったから」

子どもの目から見ても、あからさまに母の様子がおかしな時期もあった。母だって人間、色々あったろうが自分なんかまだまだと耐えたという。


母に言わせれば私は甘いのかもしれない、でも自分より大変な人と自分を比べて「自分はまだまだ大丈夫」と思ってはいけない。

母を見ていたからこそ思う。


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