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ウラジオストク旅行記 ~ペリメニに寄せて

※この記事は2018年7月の旅行を振り返っています。

ウラジオストクでわたしが愛してやまない料理のひとつはペリメニという可愛らしい名前の食べ物だ。小麦粉を練ってのばした生地に肉や野菜をつつんでカタツムリのように丸くとじてゆでる。水餃子に似ているけれど、サワークリームとディルを添えて食べるところがロシア風だ。

これから毎日のランチはペリメニでいい、と思うほど気に入っている。餃子ほど胃もたれしない。思った以上にあっさりしているので、人によっては物足りない味に感じるだろうけど、その淡白な味が飽きがこなくて良い。

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ウラジオストクの中心街のさらに中心地に噴水通りというちょっとシャレた感じの通りがあって、その通りの地下にペリメニ専門レストランがある。ミントグリーンの塗装が可愛らしいローシキプーシキというお店だ。

店の内装も若者向けなら、店員も若い。若いと何がいいかというと、英語が通じる。
そしてロシアの若者はなぜか全員美形だ。

よくここまで揃いもそろって全員モデルのような容姿をしているな、と思う。
それはウラジオストク行きの飛行機の搭乗口から始まっていた。ウラジオストクに観光に行く日本人はまだ少ないので、飛行機に乗る乗客のほとんどがロシア人だ。そして全員がびっくりするほど美しい顔とモデルのようにスラッとした体型をしている。
わたしの腰くらいまである長い脚をもて余したロシアン美女を横目に、空港の動く歩道のアクリル板にうつっているわたしを見つめた。なんとちんちくりんなことだろう。

まぁ、3日もいれば美男美女にも慣れてくる。自分のちんちくりんな体型を国民総モデルのロシアのみなさんに見せることにもなんの抵抗もなくなった。
そうやって慣れてきたころに旅は終わった。

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ウラジオストクの中心地から空港へはタクシーで1時間。タクシーは相変わらず英語が通じない。エアポートが通じないので腕を広げて「ひ・こ・う・き!」と日本語で言ったらなぜか通じた。

どんどん後ろに遠くなっていく市街地を見てさみしい気持ちになった。そして不思議と「また来るだろうな」と思ったが、まさかたった5ヶ月後にまた来ることになるなんて、その時は思いもしなかった。

※ウラジオストク旅行記 夏編は今日で終わりです。
明日からはウラジオストク冬編か…他の旅を振り返るかもしれません。それは明日のおたのしみ!

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