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事件です!EP9

由依:おはよう〜

〇〇:あっ、おはようございます。由依さん!

由依:どうしたの?

〇〇:これみてくださいよ。

〇〇が見せたのは、今日発売の週刊誌だ。

こないだのストーカー隠蔽事件のことの告発記事が掲載されているのだ。

実は、〇〇の妹の美波は出版社で働いており、〇〇は美波を通じてこのことを週刊誌に告発したのだった。

〇〇:これで父親は議員辞職、息子は逮捕されて警視庁幹部の何人かも処分でしょうね。やっと一安心って感じですかね?

由依:そうね、色々ありがとう。

〇〇:いえいえ!

『警視庁より入電、都内マンション内にて女性の刺殺体発見』

〇〇:行ってきます!

土田:おい待て!

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案の定先に警視庁の刑事たちが着いており、〇〇たちは署に戻ってきた。

〇〇:はあ…刑事たちに睨まれた。

土田:あの目はなんなんだろうな。

由依:あいつらはお高く止まってるのよ。

土田:それにしても、今回の事件はなかなかめんどくさいな…

〇〇:そうなんすか?

土田:いや、今回仕切るのが守屋管理官らしいんだよ。

〇〇:誰ですか?それ。

由依:渡邉管理官と同期入庁のライバルで、キャリア組。

土田:あの人、所轄のことが嫌いだからな。

〇〇:大丈夫ですよ、それくらい慣れてますから。

土生:はーい、みんな聞いて〜。

土生課長がやってくる。

土生:女性刺殺事件の捜査本部がうちの署に設置されるから、よろしくね。

土田:小池、行くぞ。

〇〇:了解です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

捜査本部

〇〇:あれ?いつもより後ろですね。

土田:というか、本庁の人間が多いんだよ。

〇〇:へえ…

警官:守屋管理官のご到着です!

後ろの扉から、守屋管理官が部下を引連れて入ってくる。

自分の席に着くと、菅井署長が会議を始める。

菅井:これより、女性刺殺事件の捜査会議を始めます。

茜:まずは、被害者と状況報告から。

刑事:殺害されたのは、天野由美30歳。職業は宝石販売店の店員で死因はナイフで刺されたことによる出血性ショックです。

茜:では次に、犯人の検討について。

刑事:有力視されるのは被害者の交際相手である飛田良和34歳、職業はジムトレーナーです。2人の喧嘩の声を聞いたというマンション住民の証言もあります。

茜:犯人は、飛田良和でほぼ間違いないでしょう。彼を重要参考人として手配して。

刑事:わかりました。

茜:それから、後ろの所轄の刑事さん?聞こえるかしら?あなた達は何もしなくていいわ、通常業務に戻りなさい。

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〇〇:なんなんすかあいつ。

土田:だから言ったろ、守屋管理官には注意しろって。

〇〇:けど酷いっすよ!所轄のことバカにして…

由依:いつものことでしょ?それに、本庁の人達に媚び売るのゴメンだし。

土田:そうだな。それに小池、お前こないだの万引きの報告書書いてないだろ。

〇〇:やば、書きます書きます。

土生:いやだからね?やっぱり最中がいいんじゃない?

菅井:え〜、マカロンの方がいいでしょ?

齋藤:ここは煎餅じゃないの?

〇〇:えっと…何やってるんですか?

やってきたのは、土生課長、菅井署長、そして齋藤冬優花副署長だ。

土生:何って、差し入れ。

菅井:やっぱり本庁の方がいらっしゃってるから、差し入れのひとつくらいね?

齋藤:あっ、そこのナウなヤングの2人、選んでよ。

〇〇:ナウなヤング…

由依:古っ!

〇〇:俺は…最中かも。

由依:全部差し入れたらどうですか?



「「「それだ!!!」」」

〇〇:行っちゃった…

由依:さ、仕事仕事…

里奈:大変大変!

松田巡査が騒ぎながらやってくる。

土田:どうしたんだよ。

里奈:はぁはぁ…女性刺殺事件の犯人が自首したの!

つづく

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