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#16 意思決定には正確な情報が必要


マネジャーになると、問題解決をする場面が多々あります。そんな問題解決をする上で、情報収集は問題解決をする上で重要なファクターになります。


どんな内容でも何かを判断、意思決定をするときは【正確な情報を知る必要性】があります。

判断をする時に曖昧な情報しかないと、意思決定したことが曖昧になりますし、何より判断した内容が間違えてしまうこともあります。

曖昧な情報を集めれば、判断が曖昧になると当たり前と思うかもしれませんが、意外と自分の感情や考えなど誤った情報を集めたりしています。

どうやって正確な情報を集めるべきか

正確な情報を集めるためには下記の2つのことが重要だと思っています。

①必要ない事実と知りたい事実は分けつつ、情報収集をする 
②片方の意見だけではなく、もう片方の意見も聞く

一つの例で考えていきましょう。

新人のKさんは患者さんDさんの担当です。Dさんが退院するにあたって、今後の生活をどうしていくのか、情報収集や様々なことを考えています。リハビリも順調で、本人は家に帰りたいと言ってましたが、家族は施設に入ってほしいと言ってたと病棟の看護師さんから話を聞きました。
上司であるFさんはちゃんと事実確認をして進めていこうと、Kさんに情報収集をするようにと指示をしました。

①必要ない事実と知りたい事実は分けつつ、情報収集をする  

情報収集をしていていると、質問に対して、【必要ない事実】と【知りたい事実】が混ざっていることがよくあります。

新人のKさんはDさんの今後の生活についての情報を上司に報告します。頼まれた内容はA:在宅で過ごすか・B:施設に過ごすかでしたね。

上司F「Dさんの今後についてはどう考えてるか、聞いた?」
Kさん「Dさん、いつもより元気でした。歩けるようになって順調です。家族も喜んでましたし、うまくリハビリできました。今後も在宅でリハビリは続けたいみたいです。私もそう思います。」

上記の文には
【必要ない事実】と【知りたい事実】が混在しています。

【必要ない事実】→いつもより元気。歩けるようになった。その様子を見て、家族も喜んでいる。
【知りたい事実】→在宅での生活を望んでいる?

と分けられます。

このように必要ない事実と知りたい事実が混在している場合は、つまりどういうことかをしっかり確認することが重要です。

上司F「つまり、在宅での生活を希望しているのかな?」
Kさん「本人は在宅でと言ってましたし、家族も家に帰ろうと言ってくれていると本人から聞きました。」

ここでじゃあ自宅退院で話を進めていこう。となりがちですが、本当にこのまま進めていいのでしょうか。

ここでは終わるのではなく、もう一つ確認が必要なはずです。【本当は家族はどう思っているのか?】です。


②片方の意見だけではなく、もう片方の意見も聞く

Kさん「本人は在宅でと言ってましたし、家族も家に帰ろうと言ってくれていると本人から聞きました。」

この場合、本人は在宅で過ごしたい、家族も同じ意見だと言ってますが、あくまでこれを話していたのは患者さんのDさんです。

施設で過ごしてほしいと話していた家族が在宅でやっぱり生活してもらうと思っているかもしれません。ただ、事実かどうかは家族から直接話を聞いたわけではないのでこの場合不明です。

実は、入院当初の話を本人がしているだけかもしれないですし、ついこの間話していたことかもしれない、どっちかもわからない状態です。

なのでこの場合は本人だけでなく、家族からも話を聞くようにします。家族の中でもいろんな意見がありました。

Dさんの奥様「やっぱり家に帰ってきてほしいわね」
息子様(Dさんとその奥様を介護、サポートしてる)「これ以上介護はできないから施設に入ってほしい」

奥様は家でと話していますが、息子様は施設と話しています。もし意思決定権が強いのが息子様だとしたら、Kさんの判断は間違っていました。

このように片方の意見だけを聞いただけだと、誤った判断してしまう危険性が高いです。片方からしか聞いてないのに両方の意見を聞いたと思い込んで、違った判断をしてしまう可能性もあります。

複数の関係者がいる場合は複数の意見を聞いた上でどうするかを決めていかないと判断を間違えたり、コミュニケーションエラーとなり、本当にしてほしかったこととは違ったことをしてしまうことになってしまいます。

まとめ

このようなことは細かいところでよく起きがちです。

①必要ない事実と知りたい事実は分けつつ、情報収集をする 
②2者でも3者でも、片方の意見だけではなく、全員から聞く

本当にそうなのか?何が正しいのか?
を常に考えながら判断していくことは大切です。

それでは。




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