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人生が始まったような気がした、高校入学時

高校入学

時をさかのぼる事、17年前。

学校名を伝えると、当時住んでいた地域では「おお、良いところに入ったね」と言われる程度の、進学校カーストでいえば中間くらいの高校に入学を果たしました。

人並みに友人も出来、クラスの雰囲気も特筆するようなものはなく、いたって普通の高校生活が始まります。強いて書き留めておくとすれば、後に親友と呼べるような存在になる女の子が、隣の隣のクラスにおりました。入学当初は面識がなく、ただ、その女の子を含めた5人くらいのグループが派手で目立っていたため、一方的に存在は認知していたことを覚えております。私自身は、化粧っ気もなく、それほど目立つような生徒ではありませんでした。

高校入学後、すぐに行われた学力テストでは、特に対策を取らずに挑み、11位という結果になりました(全体人数は250人ほどだったと記憶しております)。
高校受験の際にも、勉強に励んだ記憶があまりなく、その経験も相まってか、ここからしっかり右肩下がりの成績となっていきます。

左肩も驚きの右肩下がり、その3ヶ月後あたりに行われたテストではなんと200位ほどの成績でした。

もしかしてみんな、頭良いの?と、頭をよぎった、人生で最初の出来事でした。
よぎりはしたものの、そのベクトルが焦りや勉強へと向けられることはなく、先述したとおりの成績大暴落が続いていきます。

代わりに向けられたベクトルの先には、化粧がありました。

今となってはそれなりの人生経験から、自身の自身たる部分を認識しているつもりですが、当時は経験値も乏しく、内面・外面ともに自己覚知できていないコンプレックスにまみれておりました。

コンプレックスは、コンプレックスだと認知するところが、好転させていくため必要な始めのステップになると思います。

ステップを踏まずにまずは塗りたくり、隠すためのツールとなりうる化粧品との出会いが、私にとっては、戦闘相手自分自身、審判も自分自身の長期戦、試合開始のゴングとなりました。

ただ、そのゴングとともに、私は私の人生を歩み始めたなあと、今思い返せばそう感じます。


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