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トライアスロンの事故から生まれた東京散策

4年前にトライアスロンの館山合宿で車に衝突された。3度目のアイアンマン目前での事故だった。最新鋭のカーボンの自転車はグシャグシャに壊れた。一週間ほど車椅子にはなったが、奇跡的に大怪我にはならなかった。主治医はラッキーな人はこうなんだよ、普通は死んでるか、頸痛痛めて下半身麻痺だよ、と僕のトライアスロンライフを注意した。たまたま対向車はボンネットの位置が低かった、ご年配の方だったので当たる瞬間に加速したことで僕は宙を飛んでアスファルトに叩きつけられた。

すぐさま相方の堀江は「空飛んだのがよかったね。衝突エネルギーが分散されたんだな」と彼らしいメッセージをくれた。前述のカーボンがグシャグシャになったにもよかった。しかしながらヘルメットは粉々になっていた。改めてヘルメットの重要性がわかる。公道はこちらが交通法規を守っていても相手側が無視する可能性がある。ここ数年で僕の周りでも3人は大怪我していた。こういう怪我は何か大切なことを教えてくれる。

そこから僕は公道での自転車練習時には友人でありプロである宮澤崇史と一緒に走ることにした。あとはもう一つ暫く年に一度出場していたアイアンマンレースから離れることにした。あの事故はレース前の追い込みの練習での事故だったからだ。そう僕はアイアンマンを3度達成するよりも今は和牛で世界一を獲らないといけないのだ。そこから、僕の練習は練習というより東京を大捜索する旅へと変わった。

朝一に大手町で会社員の方々を通り過ぎて、荒川まで降りて行く。そこから荒川を北西へと漕いでいく。スカイツリーあたりで河川沿いから離れて浅草寺に行ったり、市場をまわったり、商店街をゆっくり物見遊山しながら、東京の下町を探索するのだ。東京は豊かな街だ。自転車の30キロも楽しいが10キロぐらいでゆっくり走るとちょっとした旅行をしているような新しい表情に出会える。海外の友人たちが戻ってきたらこの4年間で宮澤と見つけた東京B級グルメたちを自転車で巡るグルメツアーを開催したいなぁと思う。

公道を走る時は気をつけてそしてどんな自転車でもヘルメットをかぶりましょう。あとは自転車保険には必ず入ってもらい、自転車ライフを楽しんで欲しい。くれぐれも事故には気をつけて!

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