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ウニマフィアを終えて思う夜

3番目に作ったお店が、その当時しては僕らとしても一番お金をかけたお店で、WAGYUMAFIA THE BUTCHER'S KITCHENという。堀江と一緒にホームパーティをしていた我が家とその後のテストキッチンを模した、肉屋が夜パーティしちゃっているというお店だ。残念ながらコロナnの影響でまだ再開出来ていない。

完全にクローズにするとお店の魂が死んでしまうような気がして、月に一度だけ昼のイベントをしている。今日はその仕込みがあった。丁寧な作業ではあるけど、なんでもない料理だ。カレー。スパイスを今回は22種類入れて、丁寧に煮込んでいく。毎回作り方は変わるけど、味は常に美味しい。と、自分では思っている。これだけのいい素材をたくさん使ったら、美味しくならないわけはない。微差はあるけど、食後の「カレー食ったな」はしっかり作ろうと思っている。そんな味だ。

そのカレーを仕込んで、スタッフに2時間ほどの炊き込みと冷却をお願いしたあと、ウニをしこたま使うウニマフィアのイベントに客として参加する。堀江と一緒に話しながら、彼が「いってらっしゃい」が実に似合うイベントだなと言った。ウニの生産者を応援するために、世界で一番ウニを使う会。その試みはウニ以上に、ウニ箱をデザインするアーティストを巻き込んだりと世界で一番ウニに対して巻き込まれたイベントとなる。

美味しいし、楽しい。今日の夜の食後感だ。いい食材はそれぐらいが丁度いいなと思う。西麻布といい、赤坂といい、荒削りのお店の面白さはこんなイベントで顕著に出るなぁと思う夜だった。

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