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できえた最後のやさしさ

(短編小説)
【恋愛 片想い編】




「また誘ってもいいかな?」


気まずそうな相手


「あ、待って。もし誘ってもいいなら右手を挙げて。ダメなら左手挙げて。それだけいいから」


その子は少し間を置いた後、ゆっくりと左手をあげる。


「うん、わかった。ありがとね。じゃ」


笑顔で去っていく失恋。


好きな人にできた最後にして唯一のやさしさ。


                木下ゆうた

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