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志から繋がる縁

ゴールデンウイークも終わりましたが、みなさんどのように過ごされましたか?

今週は、NPO法人わがことの岩澤素子が担当します。
わがことではスマイルコンシェルジュという肩書きをもらっています。にこにこしていることが主な役割です。

私は、月曜から金曜の9時から18時まで、民間企業で働いています。地域やコミュニティといったキーワードとは特に関係のない仕事です。
実は、わがことには私のように会社員(いわゆる普通のサラリーマン)をしているメンバーは意外と少ないんです。
なんで仕事しながらNPOなんかに関わってるの?と聞かれることもあります。

私の場合、そのきっかけは大学時代にあるように思います。
第一第二希望に落ちて、ぎりぎりの第三希望で滑り込んだ学科では、偶然にも「地域」が研究の対象でした。
山奥の集落に行って、猪の住処になっている竹林を伐採して、夜ごはんに猪肉を食べて、地元の方のお宅に泊めてもらって、単位がもらえたりしました。(もちろんレポートも書きました)
別の集落で出会った若手農家さんは「農家は稼げてかっこいい職業なんやって分かってほしいから乗ってねん」と、私たち学生をぴかぴかのベンツに乗せて、自慢の田んぼや畑を案内してくれました。
どうやら、かっこいい大人は都会の高層ビル以外にもたくさんいるらしい、と知りました。

そして、大学卒業を目前に控えた2011年3月11日。東日本大震災が起こりました。
特別な想いで迎えた卒業式で、とある先生がおっしゃった言葉が深く印象に残っています。

「みなさんは、地域のことや、そこで生まれる産業のこと、地縁にまつわることついて学んできました。だけど、これからはきっと地縁だけではない、志縁(しえん)の時代が来ます。たとえ住んでいる場所や所属は違っても、志(こころざし)で繋がった仲間を大切にしてください。」

このとき初めて聞いた「志縁」という言葉。
私は、わがことのメンバーや、わがことの活動を通じて知り合った人たちとの繋がりは、まさに「志縁」なんだと思っています。
みんな所属も立場もばらばらだし、香川県在住とも限らない。だけど、どこか共通する志や価値観を持って活動しています。

共通してるけど違っていて、ばらばらだけど繋がっている。
世界中が大きな危機に直面している今、ともすれば誰かの言葉や情報に心が擦り減ってしまうなかで、そうした仲間がいることはとてもありがたいなぁと感じます。
なかなか思うようにわがことの活動に参加できないときもありますが、私が普通のサラリーマンだからこそできることを考えながら、関わっていきたいと思っています。

わがことの「志」に興味を持っていただけた方は、ぜひ立場は関係なく、それぞれのやり方で気軽に繋がってもらえたらと思います。
みなさんに参加いただける企画も少しずつ進行中です。どうぞお楽しみに!

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