[読書メモ][Kindle]『中谷彰宏の自分塾 生き方を変える「ビジネス塾」シリーズ』

Location: 186
人間はだれでも、自分で「これはやってはいけない」と思っていることがある。これは世の中の法律や慣習によるものではなく、自分自身で決めていることだから、非常に個人差がある。

Location: 197
「やってはいけない」と思い込んでいることをあえてやってみると、意識の奥に押し込めていた本当の自分の姿を発見することができる。

Location: 202
タブーへの挑戦が自己発見の扉を開く。

Location: 203
他の人にとってはなんでもないことが、その人にとってはタブーという場合もある。タブーを冒してみると、自分がどこまで踏み込んでいけるかというギリギリの境界線が見えてくる。壁があると思っていたのは幻想にすぎなかったのかもしれない。

Location: 207
やってみようとしない人は、いつまでも安全なところに立ち止まったままだ。もっと進んでも安全なのに、境界線のはるか手前でじっとしている。

Location: 210
自分のグチをすべて書き出してみる

Location: 215
一般に会議が混乱したときには、各発言者の意見を書き出してみると、意外とシンプルな結論が見つかることがある。

Location: 224
日本人はあいまいな議論の中からあいまいな結論を引き出してなんとなく難局を乗り切ろうとする傾向が強い

Location: 230
他人にこぼしてもなんら建設的な解決策が出てこないグチも、自分自身に対してぶつけていくと、前向きな反対意見が出てくるものだ。

Location: 291
仕事日記をつけてみることだ。その日にだれと会ったか、どんな業務を行なったか、どんなトラブルやアクシデントが生じて、どう処理しているかといったことを書いておく。

Location: 303
会社の業務報告書のようなものも、上司に見せるためではなく、まず自分自身のために書いているという意識をもつべきだ。上司が要求するからしかたなく書くという気持ちでは、単なる作業の一部になってしまい、少しも自分のためにならない。どうせ時間を費やして書くのだから、自己発見のためにやっていると思ったほうが、より前向きな姿勢で取り組むことができる。

Location: 308
コレクションには、それを集めている人の内面や人格が投影される。

Location: 324
「そのていどの数では、人に言えない」などと恥ずかしがることはない。むしろ「耳かきが10本集まりまして」と、どんどん人に話したほうがいい。すると、相手が出張などでどこかに出かけたとき、耳かきをお土産に買ってきてくれる。そうなると、コレクションの数は飛躍的に増えていく。

Location: 408
ふだん自分で買わないモノを買ってみると、それまでと違う世界が開けて、自分の中に新しい発見をすることがある。たとえば男性の場合、自分のために花を買ったことのない人がほとんどだろう。

Location: 429
男性にとって、花束を持って街を歩くのは気恥ずかしいものだ。1人で花束を抱えて地下鉄に乗ったりすると、いたたまれない気持ちになる。

Location: 477
しかし、短い履歴書をいくら丁寧に書いても意味がない。分量が少ないと、書く内容がどんどん抽象化していくので、自分の歩んできた道を、1歩ずつ振り返ることができない。

Location: 487
たとえば読書も、新しい知識や考え方を身につける作業ではない。人の書いたものを読むことによって、自分がそれまでもっていた偏見がいかにつまらなく、自らを制限していたかということを知って、どんどん捨てていく作業をしているのだ。

Location: 498
旅先では基本的に他人の手助けを期待することはできないから、自分自身の総力が問われることになる。アドバイスやフォローをしてくれる人間が、旅先にはいない。自分がもっている裸の実力が、否応なく見えてしまう。

Location: 519
インタビュアーの意識が低いと、意識の低い答えしか返ってこない。相手は無意識のうちに聞き手のレベルに合わせてしゃべっている。

Location: 587
ついつい、運の悪い者同士が集まって、傷のなめあいや成功した人間の悪口大会になってしまう。

Location: 622
スポーツカーに乗って、優雅な走り方をする人間はいない。ほとんどの人が「オレの前にはだれも走らせない」といった気分になり、どんどん前の車を抜き去っていく。

Location: 748
野球の場合、アメリカから輸入したのはルールだけだ。

Location: 842
とくに現代人は、時間の感覚を失いやすい。世の中が24時間ノンストップで動いているから、朝起きて夜に眠るという人間本来の時間軸が崩れている。

Location: 855
どうせ答えが返ってこないのなら、ネコに話しかけるのもサボテンに話しかけるのも、自分にとっては同じ意味がある。

Location: 861
レベルの高い環境に身を置いていると、自然と品のある行動を取るようになる。逆に、いつもレベルの低い環境の中にいると、どうしても下品になりがちだ。

Location: 894
ボクシングのマイク・タイソンが来日したとき、浅草寺の鳩を捕まえたという話を聞いた。「どうやれば捕まえられるのか」という質問に対して、彼は「捕まえようと思った瞬間と、捕まえた瞬間が同時でなければダメだ」 と答えている。

Location: 927
「本にこう書いてあったから、その通りにやってみよう」と思っているうちは、何かギクシャクしてうまくいかない。しかし、 それを継続して習慣化させることによって、いつの間にか無意識のうちに実行できるようになる。そのとき初めて、本で学んだことが結果となって表れる。

Location: 995
権利を義務だと思い込んでいるのは、そう考えたほうが自分自身が楽だからである。

Location: 1,017
日本人は手段は得意なのだが、自分で目的を設定するのが苦手だ。目的さえ与えられれば、手段を考えることはいくらでもできるのだが、自分で目的を見つけるトレーニングは受けていない。やりがいのある目的さえ見つければ、手段は数ある中から選ぶことができるし、やる気も自然に湧いてくる。

Location: 1,023
多いのは、手段と目的の順序が逆転してしまう人だ。やせれば、恋人ができると思っている。

Location: 1,025
モチベーションを維持してダイエットを続けられるのは、「恋人ができたから、やせたい」と考える人だ。

Location: 1,070
そのとき、「いまはこの作品しか撮れない」と考えると、気持ちが後ろ向きになる。「この作品を撮れるのはいましかない」と考えるべきだ。

Location: 1,107
転職は、自分の実力を試す絶好のチャンス

Location: 1,261
だいたい、人間というものは、なかなか行動しないようにできている。なんだかんだともっともらしい理由をつけて行動しない人は、自分の行動力のなさをごまかすために、行動しない理論武装をしているだけなのだ。

Location: 1,347
私の個人的な思い込みにすぎない。しかし、 大事なのは、この思い込みだ。

Location: 1,369
習慣化した時点で、ノルマはノルマでなくなってしまう。

Location: 1,436
たとえば、話を聞くにしても相手の著書をあらかじめ全部読んでおく。話し手に関してなんの知識も情報もないまま聞くより、はるかに能動的な聞き方になる。あるいは、話のテーマに関連した本を読み、自分なりに考えを深めておいてもいい。そういった準備をしている人ほど、話の中から多くのものを引き出せる。

Location: 1,518
高速道路で、不必要にブレーキランプを踏んでいる車があったら、運転がへたな証拠である。

Location: 1,579
なんとか隠そうとしてもにじみ出てしまうのが、その人の本当の個性だ。「ここで個性を発揮しよう」と思って出すのはニセの個性であって、その多くは単に「自分はこういう人間に見られたい」というコンプレックスの裏返しでしかない。

Location: 1,674
すべて帰国後に記憶だけを頼りに旅先での行動を整理するのは、まず不可能といっていい。旅立つ前から整理する態勢を整えておけば、苦労せず旅の記録を残すことができる。

Location: 1,736
作家の藤本義一さんが以前、「ハンコは上下がわからないものがいい」という話をされていた。

Location: 1,878
他人に対して腹を立てると、その瞬間、自分が相手と対等か、それ以下のレベルまで下がってしまう。どうせ喧嘩を売るなら、自分より上のレベルの人間に向かっていかなければいけない。

Location: 1,880
レベルの低い相手が自分を理解できないのは、当たり前なのだ。

Location: 1,900
自分自身のために書くのが報告書のたぐいの第一義であり、上司に見せるのは二義的な目的にすぎない。

Location: 1,977
好き嫌いの判断を放棄して、いつも「どっちでもいい」という態度でいたのでは、主体性を身につけることはできない。

Location: 2,016
そもそも本当に有名人と日常的に親しくつきあっている人なら、本人のいないところでは、そんなに軽々しく名前を出そうとしない。軽率に名前を出したことで、本人にどんなに迷惑が及ぶかわからないからである。

Location: 2,020
グズグズ考え始める前に、まずその間題が考えれば解決することなのか、それともムダなことなのかを判断しなければいけない。どうせ解決しない悩みなら、考えない。

Location: 2,037
セールスでも、その客が最終的に買うか買わないかを最初に見抜かないと、始めから買う意思のない客を相手に、ムダな時間を費やしてしまうことになる。

Location: 2,066
井戸を掘るにしても、「必ず水が出る」と信じて掘るのと「出ないかもしれない」と半信半疑で掘るのとでは、取り組み方が違ってくる。

Location: 2,077
礼儀作法や敬語は、そういう嫌いな相手とのコミュニケーションをうまく成立させるためにある。内面から自然に敬意が出てこないから、せめて表面的な部分を丁寧に取りつくろうことで無用の軋轢やトラブルを避けようということだ。礼儀作法や敬語があるから、嫌いな人にも気持ちよく声をかけることができる。

Location: 2,281
地方から都会に出てきた人は、最初にその都会に出てきて、暮らした街がその人にとっての原点になっていることが多いだろう。

Location: 2,328
他人に伝えようと整理してみることで、そこでの経験をしっかりと自分の中に根づかせることができる。

Location: 2,337
日本で買えない品物などないのだから、何を買っても、もらったほうはそれほど感激しない。みんな、それを知っていながら、海外に行ったら酒やタバコを買ってこないといけないと思い込んでいる。まだ海外旅行が珍しかった時代の名残、いわば尾てい骨のようなものだ。

Location: 2,341
海外旅行を「この世の別れ」のように受け止めていた時代ならともかく、行くほうも送るほうも、もっと気軽に考えたほうがいい。

Location: 2,389
万博は世の中の未来の姿を表現していたが、ディズニーランドは逆に過去への郷愁を感じさせる。

Location: 2,469
基本的には、機嫌などというものは簡単に直る。また、そう思うことが肝心である。永遠に機嫌がいいことがないかわりに、永遠に機嫌が悪いこともない。

Location: 2,472
人はそれぞれ自分なりの「機嫌の直し方」をもっている。たいてい無意識のうちにやっていることだが、それをマニュアルとして覚えておけば、さらに早くなる。

Location: 2,482
機嫌の悪いときや、なかなか仕事にとりかかる気力が湧いてこないときなど、「この人は天才だ」と尊敬している人の本を読んで、気持ちを奮い立たせることがある。

Location: 2,489
なんの苦しみもなく楽々とモノをつくっている人間など、1人もいない。

Location: 2,594
自分のライバルはだれなのか。そう自ら問いかけることで、いま自分のやっていることや努力を傾けている部分が間違っていないことを確認することができる。

Location: 2,600
ライバルが近すぎると、どうしても近視眼的に陥りがちになる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?