MVR:IZ*ONE 라비앙로즈 (La Vie en Rose)
music video review(メモ)
どのグループも趣向を凝らすデビュー作品だが、IZ*ONEでは特にメンバーの多さをどう解決するかが課題になったと思う。(12人というメンバー数を超える女性グループは、WJSNとLoonaくらい)
メインモチーフは、La Vie en Rose(バラ色の人生)という楽曲タイトルと、赤/REDが繰り返される歌詞を直接的に活かして「赤色のバラ」になっている。
一方で美術はシンプルで、楽曲のイメージから言えば重厚感のある室内のスタジオセットなどが用意されてもよさそうだが、余分な小物やインテリアは排されている。特に下の画像あたりは衝撃的なレベルでシンプルなセットであり、画の構成と色で勝負している。
また、12人体制のデビューにもかかわらず冒頭のシーンは大胆にウォニョンに絞り、およそ0:00〜0:15あたりまではほぼウォニョンのみが画の中心に据えられている。彼女の持つ圧倒的なスター性を、視聴の離脱を防ぐフックとしても活用したのかもしれない。
衣装は、共通のトンマナのものがダンスパート2パターン、イメージ・ソロシーンで2パターン用意されている。加えて、メンバーごとに1-2パターン程度。いずれも、かなりシンプルな衣装である。
中身を見る限りでは予算的には比較的少なく、2020.10現在で1.3億再生を叩き出しているMVとしてはコスパがよいのではないだろうか。メンバーそれぞれの魅力を、飾りすぎることなく十分に引き出している。一方その結果というか、良くも悪くも画の要素がかなりシンプルで、若干チープな印象すら受ける。また、グループとしての方向性を特徴づけるシンボル、トンマナが明確に提示されているわけでもなく、やや掴み所のないMVである。
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