秋元康の言葉

備忘。

今日陽菜の卒業を見てて思ったのは、小嶋陽菜ってAKBにとって何だったんだろうってずっと考えてたんだけどさ、やっぱあの子がすごいのはさ、ちゃんとマイペースで居続けられたってことだと思うわけ。それはさ、良いときもあれば悪いときもある。つまり、AKB自体が。だけど、必ず自分に飽きるんだよ、まず。このね、自分に飽きるっていうことからまず始まるの。だから自分に飽きちゃいけないんだよ。淡々とやらなきゃいけないわけ。普通は、まだみんなが求めてたりファンが求めてたり、運営なり他のメンバーが必要としてくれてるのに、まず自分に飽きちゃって、自分が放棄しちゃうの。でも、小嶋陽菜を見てると、どんな時もーーたぶん嫌なこともあっただろうし苦しいことがあっても、必ずあの子は、自分で今できることとか、あるいは自分の時間を大切にしたりとか、自分に飽きないようにしたの。だから、12年という長い月日も、彼女にとってはいろんな、自分で飽きないようにしながら、工夫しながら、12年居られたんだなと思うんだよね。
             AKB48のオールナイトニッポン(2017/04/19)

だからそこが予定調和なんだよ。なんでそのさ、楽器ができない、あるいは前田がいないからできないってことに短絡するんだと。AKBはそこを考えなきゃいけないんだよ。みんな何でルーチンで、こうだこうだと流れ作業のように、ポンポンポンポンていくんだと。止まれと、考えろって言ってんじゃん。難しいってことは逆に言えば面白いってことだよ。なんでそれがわかんないんだって言ってるわけ。毎回毎回同じ曲歌ってワーってやることが、何の進展にならない。進歩にもならない。こんな特番が続くんだったら、ひとつひとつ見どころを自分たちで考えろ。そういうことをひとつひとつ考えなかったら、どんどんどんどん希薄化するに決まってるじゃん。そのみんなの、売れてるアーティスト特有の、流れ作業になってるからだめなんだよ。厳しいかと思います、難しいかと思いますとかって先方に言われたら、「ちょっと待ってください」って言うのがAKBなんだよ。

これはひどいんじゃない。これだったら別にミュージックビデオ撮る必要ないと思うよ。だって何をしたいかかが分かんないじゃん。つまり、単純に屋上でみんなで歌っているだけでさ、それだったらわざわざ作る必要ない。むしろその、なんかこうみんながただ今更傘とかさ、今更落書きとか、今まで見たいようなアイドルのミュージックビデオの断片的なものが全部投入されているだけで、この監督は何をやりたいんだなとか、「春のように」に合わせて何ををしたいんだなとか、まるでわからないじゃん。そんなのさ、AKBグループみんなやってるじゃん。それだったら乃木坂はAKBの後を追いかけるしかないじゃない。だから違うことをやれってこの間も同じこと言ってるじゃん。もう抜本的に考えないと勝てないって。後発でもうAKB、SKE、NMB、HKTがあって、そこに乃木坂出て、「乃木坂やります」って言って、同じような編成で、同じプロデューサーがやってて、そこにミュージックビデオ見ても、別になんとも、今までの水増しみたいな希薄化したようなミュージックビデオがある。そこでライブをやったって……どこで抜くんだよ。抜くためには、あるいはそこに並ぶためには、無いことをやらなきゃ無理じゃん。それを見たいと思ってるわけだからさ。

とても良い公演だったと思います。これはスタッフへの評価ですが、95点です。すごいよかった。構成も良く出来てるし、飽きさせない。何がこの5%足りないか、5点足りないかっていうと、やっぱり驚かないよね。なんか面白いことを、それやろうやろうとかっていうこの気持が、SKEをまた一歩前に進めるんだ。そこがマイナス5点かな。だからすごくよかったけど、君たちはもっとできるし、スタッフも、もっと貪欲にならないともったいないと思います。

「密着!秋元康2160時間 ~エンターテインメントは眠らない~」NHK BSプレミアム(2013年2月11日放送)

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