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優しい春を想う

引越してもうすぐ2か月が経ちます。
新しい家と街はのびのびとしていて、
広いキッチンがあることや、ベランダにスズメがやってくること
学校や公園がきれいで、人々の暮らしが見えること
とても気に入っています。

桜が咲いて、もうすぐ新しい時代を迎えますね。
最近は、こちらの作品を作っていました。

                        Photo by Eri Kameiさま

実は、少し悩んでいます。
仕事のことや、自分のこと、その他色々なこと。
ぐるぐる停滞している頭の中を整理したくて書いています。


作りたい、けど作りたくない


これまで、同じグラスをたくさん作ってきました。
ポップな模様が、透明なガラスの上に浮かぶグラス。
上から見ても横から見ても可愛いグラスです。


ご縁を頂き、"北欧、暮らしの道具店"さまで販売して頂くことになった時は
大体200個ごとの納品、という条件でしたので
来る日も来る日も △ ▼ ▷ ▲ ▽ ▶ △ ▼ ▷ ▲ ……
これまでで一番大きなお仕事でした。

正直、△グラスは作るのが大変です…。
模様の部分のマスキング、サンドブラスト、色塗り、焼成と
工程が多いうえに、手抜きをすると綺麗に仕上がりません。

制作・梱包・箱詰め・ラベル貼り・出荷。
ガラスを作るだけでも時間と体力気力の限界近くまで達しました。
あまりにつらくて、いろんな方に泣きつき手伝ってもらう始末。

どうにかこうにか納品し、
多くの方に手に取って頂く事が出来たものの、
こんなに手間のかかるグラスはたくさん作れないいや、作りたくない…と思ってしまいました。

しかし、今後フリーランスになることを考えると
ある程度の数を作って販売し続けなければ、暮らしていけない。
それこそ、200個で音を上げているようでは到底やっていけないぞと
不安がよぎりました。

でもやっぱり、
出来上がったグラスは可愛いんです。

こんな風に使って頂いています!可愛い!


ガラスを仕事にするということ


私はガラスを作っていくことに、少し疲れてしまったのかもしれません。
フリーランスになることを目標にして、
ずっと自分にプレッシャーをかけてきて、
ようやく思う存分制作出来るようになったぞ!と思ったら
作りたいものがよく分からなくなってしまいました。

自身の生活や環境の変化もある中、
もう少し肩の力を抜いて作れるようなものが
あればいいなと思うようになってきました。
もっと視野を広げれば、
ガラス制作の技術を活かした仕事というものは
いくらでもあるんじゃないか?


昨年まで働いていたガラス工房では、
食器卸業者さんやデザイン会社さんからの委託商品の制作を担当していました。

ガラスのペン立ての制作は、試行錯誤を繰り返しました。

カッティングマシンを使って版を作り、
サンドブラストによるロゴ入れなどもできます。


このように、ガラスのものを作りたい方と一緒に仕事をすることは
新しい発見があり、とても新鮮なのです。

ひょんなことから、ミュージシャンのシャムキャッツさんの
イベント用グッズの制作も担当させて頂いています。

ジャケットビジュアルからデザインした、フラワーベース。

テーマとなるライム色で、とリクエストを頂いた、キャンドルホルダー。

普段、自分の作品では使わないような色や作らないような形なので
苦労しつつも勉強になり、楽しいお仕事です。


私は私らしいガラスというものを、
自分で決めつけてしまっているのかもしれません。
ただのシンプルなグラスのほうが、多くの人にとって使いやすいかもしれない。
売らなくてはいけない、認められなければいけない、好かれなければ…

そんなことをずっと考えてしまっていました。

だけど、桜が一斉に咲いて
そんな悩みも包み込むような、春がやってきました。


出会いが私を作っていくと信じて。


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最後まで読んで下さりありがとうございます。 これからも応援よろしくお願い致します。

ありがとうございます!
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宙吹きガラスでハンドメイドテーブルウェアを作っています。1988年 兵庫県生まれ。武蔵野美術大学卒、富山ガラス造形研究所卒。都内のガラス工房に5年勤務し、現在はフリーランスで活動しています。