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12月23日発売!『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』 はじめにを大公開!

12月23日に『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』という書籍をディスカヴァーさんから出版することになりました。出版を記念して「はじめに」を無料で公開いたします。

おもしろかったら、本編でお待ちしていますね!


<目次>
はじめに 残りの人生も今の積み重ねでいい?→こちらを公開
第1章 「40歳の壁」の正体
第2章 40歳からの幸せをつくる「自分業」
第3章 「40歳の壁」を越える自分業の始め方(準備編)
第4章 「40歳の壁」を越える自分業の育て方(実践編)
第5章 「40歳の壁」試行錯誤とその先の変化
おわりに 「40歳の壁」にぶつかっているあなたへ
購入者限定ダウンロード特典


残りの人生も今の積み重ねでいい?

皆さんは「40歳」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?  子どもの頃は、すごく大人だと感じていた年齢でも、近づいてくると、あるいは実際になってみると「まだまだ、大人ではないな」と感じる人も多いのではないでしょうか。

私は40歳になってから、ふと思い出す光景があります。
自宅のリビングのソファで、うたた寝をしている母の姿です。

当時、母は40歳。子育てをしながら働く母親(今でいうワーキングマザー)で、父の会社で事務員をしていました。家族は、父母、私(10歳・小4)、弟(9歳・小3)の4人でした。

私の記憶にある、この頃の母はこんな感じです。

・夜、子どもが寝た後、ソファでテレビを見ながら寝落ちしていた(夜中にふと目が覚めてリビングへ行くと、テレビはついたまま。横の机にはマグカップに入ったコーヒーとスーパーのロールケーキが置いてあった)。

・何か資格を取りたいと言い出して、ケアマネジャーの資格を取得した。

・「中学受験をしたい」という私に対して消極的(弟のサッカーもあり、送迎が増える、勉強のフォローなどの負担が増えるため、尻込みしていた)。

・購入した新築マンションへ引っ越すにあたり、若い頃からの大量のレコードコレクションや着物を整理した(今でも「あのときの……」と未練あり)。

・事務員3人、父、営業さんという狭い世界が嫌なのか、よく愚痴を言っていた。

母は結婚に伴い、20代後半にそれまでのキャリアを失いました(当時の女性は結婚=退職)。

子どもが幼稚園に入った頃に再就職したものの、就職先は夫の会社なので、人間関係が狭い。夫は多忙で、子育ても家事も自分に丸投げ。子どもはかわいいけれど、アラフォーになり、体力の衰えもあってか習い事の送迎がきつい。新聞も読みたいし、資格を生かして転職情報などを集めたいけれど、1日の終わりにそんな気力も体力も残っておらず、癒やしは寝る前のテレビ。

私は時々、リビングの扉から漏れる光に気づき、寝落ちしている母を起こしにいっていました。

そのときに「子どもが寝たらやろうと思っていたことがあったのに、なんかやる気が出ない。お母さん、疲れているのかな」と言っていたのを思い出します。

40代になり、家族もいて、今さら大きな変化は起こせない。家事・育児・仕事をしていると、毎日があっという間に過ぎていく。でも、どこか不安で自分の人生の意味を問い直さずにはいられなくなる。

わかるわ、わかるよ、お母さん。「とりあえず何か行動しなきゃ」と、使う予定もない資格取得に動いてしまったんだよね。

はじめまして、こんにちは。


私は尾石晴と申します。音声配信、文筆業、ヨガスタジオ経営をしていて、2022年からは大学院にも通っています。

私は昨年40歳になり、あの頃の母と同じ歳になりました。現在は、小4の息子と5歳の保育園児を育てながら、仕事もしながら、日々を走り抜けています。

幸い、当時の母親世代より、女性も仕事がしやすくなっているし、男性も家事育児に参加しやすくなりました。

しかし、新卒で外資系企業に入社してから16年勤務し、仕事をしながら出産、育児、家事を必死でこなす毎日を送ってきた私が、母と同じアラフォーになって実感したのは、40歳の母が感じていたであろう「えもいわれぬモヤモヤした気持ち」が、自分の中にもあるという事実でした。

仕事では中堅どころとなり、家族もいて、今後の方向性も見えてきた。将来の不安は若い頃より圧倒的に少ないし、生活も順調。

しかし、ふと洗面所で鏡を見ると、そこには自分に問うてくるもう1人の自分がいるのです。

「残りの人生も今の積み重ねでいい?  満足している?」

私だけでなく、同世代の多くが、このモヤモヤ感を感じているように思います。

人生100年時代に突入し、職業人生の延長線上にあるものが視野に入ってきているからでしょう。男女問わず、職業人生の後半戦に差しかかるアラフォーで、「このままでいいのかな?」と迷う人が多い。

この本は、40歳前後で多くの人が感じるこの「モヤモヤ感」、つまり「40歳の壁」の正体を分解しながら、自分らしく生きるために「人生の後半戦をどうデザインしていくか?」を考えるためのものです。


すべてのアラフォーにとって

「40歳の壁」は大事な人生のターニングポイント。そのため、男女関係なく、自分に引き寄せて考えられるように気を配って書きました。

私自身も「40歳の壁」にぶつかり、試行錯誤の結果、会社を辞めて自分がやりたい仕事(=自分業)で生きていくことにしましたが、その経験からお伝えできる具体的な施策も、できる限り盛り込みました。

とはいえ、「会社を辞めて自分の人生を生きろ!」という内容ではありません。私はたまたまキャリアを変える選択をしましたが、大事なのは「主体的に」「どうやって」「人生の後半戦を生きるか」という点です。働き方はあくまで、要素の1つでしかありません。

この本を読むことで、「40歳の壁」にぶつかって感じる「モヤモヤ感」を、ネガティブではなく、ポジティブな変化のサインとして受け取り、何か1つ新たな行動を起こしていただけたら、著者としてうれしい限りです。

30歳過ぎたら、みんな同級生。お互い、いい感じに「壁」を越えていきましょう。


<目次>
はじめに 残りの人生も今の積み重ねでいい?→ここまで公開

これ以降はぜひ本編をお楽しみください!

第1章 「40歳の壁」の正体
第2章 40歳からの幸せをつくる「自分業」
第3章 「40歳の壁」を越える自分業の始め方(準備編)
第4章 「40歳の壁」を越える自分業の育て方(実践編)
第5章 「40歳の壁」試行錯誤とその先の変化
おわりに 「40歳の壁」にぶつかっているあなたへ
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