ワンダフル通信<2020.07.08>
「Sundayカミデの決勝戦の話」
負けに慣れるな。
小学4年生の頃に、地域のソフトボールチームに新しい監督が来た。
僕はラグビースクールの傍らで、日曜日の午前中の教会の時間が無くなったので、暇つぶしにソフトボールに通っていた。
ラグビースクールは、大阪では何度も優勝するチームだったので、負ける事なんて考えていなかった。しかし、ソフトボールチームは弱かった。上級生に混じって何となくやっていたので、負けても自分が打てれば気分は良かった。
新しい監督は、しばらく僕達を傍観していた。
しかし、ある日いつまでもヘラヘラしている僕達に満を辞して行った。
負けに慣れるな。
負けてヘラヘラするな。
勝つ事の難しさを学べ。
僕は、ボーッと聞いていた。
僕は、特に勝ちたいと思ってソフトボールをしていなかった。練習や試合の帰り道にアイスをみんなで食べて帰る楽しみで行ってたようなものだ。
監督は続けた。
負けてもいいねん。
でも、勝ってもいいねん。
本気でやらないと相手に失礼や。
僕は、ボーッと聞いていた。
そう言われても、今の上級生が下手くそやからなぁ〜と思いながら適当に聞いていた。
結局、僕らはしばらく勝てなかった。
しかし、転機は訪れた。
監督が、自分の息子を密かに鍛えていた。
僕と同学年の監督の息子は、目立つタイプではなかった。どちらかと言うと、おっとりしていて、運動神経もさほど良くなかった。
しかし、ある日の練習で見事なウィンドミル投法を見せた。ボールは恐ろしく回転し、カーブやライズボールと言う、変化球も搭載していた。ストレートはかなりの精度で厳しいコースを投げ分けていた。
監督と監督の息子は、多分1年くらいやっていたのだ。来たるべくその日に向けて。
やがて、僕達は6年生になった。
地区大会の決勝戦のグランドに僕達は居た。
僕達は生まれ変わっていた。
日曜日の午前の練習の他に、水曜日と金曜日は夜練習があって、夜のライトアップされた練習場で遅くまで練習していた。
僕は副キャプテンになっていた。
僕は、左ききの安打製造機と色んなチームの監督から言われていた。時には、何度も敬遠された事もあった。
そして、途中から入って来た小学6年生にして身長180センチであだ名がクロマティと言う怪物がキャプテンとして君臨していた。
安打製造機で、ヒットしか打てないファーストの僕。
ホームランしか打てないショートのクロマティ。
とにかくソフトボールと言うスポーツを熟知したエースの監督の息子。
僕が必ずヒットを打ち、クロマティが必ずホームランを打ち、監督の息子がホームランを打たれたばかりの相手ピッチャーから、何度もファウルを重ね、体力を奪って行くと言う恐ろしいシステムが出来上がっていた。
しかし決勝戦は、2-1で負けた。
久しぶりに負けた。
僕は、悔しくて泣いた。
エースもクロマティも泣いた。
監督は、僕達をひとりひとり抱きしめてくれた。
それでええ!それでええ!
何度もそう言って監督も泣いていた。
そして、僕達のソフトボールチームはまた強くなった。
秋の最後の大会の決勝戦で、僕達はまた負けて引退した。
その時は、もう泣かなかった。
決勝戦で負ける事に慣れるな。
これからの人生で何度も迎える決勝戦がある。
その時は、勝って欲しい。
そう言って、監督はひとりひとり握手をしてくれた。
その冬、ラグビースクールの大阪大会の決勝戦で僕達は優勝した。
雪がちらついていた。
負ける事に慣れるな。
僕は、今もその言葉を大切にしている。
愛のようなかたまりを
どんな日々も僕らは
壊さないように温めよう
every day いつまでもずっと
Sundayカミデ
俺なりの大人のトースト
人生で最も多く足を運んだのは、三重県だ。
DJや、バンド、撮影、そして伊勢志摩スペイン村のデート。たくさんの三重県を僕は体験しているのだ。
式年遷宮と言う厳かな行事も目撃している。
僕が、もし休みがあってふらっとドライブするなら今でも三重県だ。近鉄特急でもいい。
全然OK!の世界と言う言葉は、三重県での撮影で思いついた。そして曲になった。
三重県こそ大人のパラダイスだ。
そんな味です。
<question>
結婚されている人と数年お付き合いをし、終わりをむかえることになってしまいました。ダメ絶対は理解していますが、これは病気なのでしょうか。
<answer>
誰もが苦しいほど好きな人と結婚出来る訳ではありません。
だからこそ色んなドラマが生まれます。そして最終話は必ず来ます。
<解説>
僕達は、ある意味で椅子取りゲームのようにこの世界を生きています。
誰もが椅子に座れないし、その椅子は壊れているかも知れないのです。
そして椅子に座っている人も、椅子に座っていない人もそれぞれにドラマがあります。
そしてドラマは必ず終わります。
その時、清々しい気持ちでいる為に日々を大切にしたいものです。
https://twitter.com/question_series
林未来彦(Sax)「君と僕の初めてをさがそう」
ワンダフルボーイズ1枚目ということで、気合を入れて管楽器隊もゲストを呼んで収録しました。マッカーサーアコンチから、アングリーアイ(Tb)、Bowling No.9からツジツマヲ(Tp)の両名と何曲か録った中でも、これは苦労かけさせてしまったな、の1曲。
曲中間部、歌の合いの手みたいなフレーズをホーンパートは吹くことが多いのですが、ちょっとずつ全部変えたのです。
若気の至りと申しますか、思いついたことは全部やってみたかったんですよね。その結果、とても満足のいくものはできたと思っておりますが、難曲になりました。またいつか、ワンダフルボーイズでも、Horn隊列を組んで演奏する機会があったらいいですねぇ〜
1stAl「ビューティビューティビューティフルグッバイ」収録
アツムワンダフル(G)/TRIP DANCE嫌なことがあったとしてもビートがなれば音楽が新しい景色に導いてくれる。そんな曲です。
間奏のホーンセクションを聴くと気持ちが躍動して、グッバイでYESと過去に大きく手を振ってさよならができます。
2nd アルバム 「スローリースローリースローリーナイト」収録
ニーハオ(B)/惑星メイビー
みんな好きな曲ですよね。
演奏しててもすごく伝わってきます。
もちろん僕も好きです。
ワンダフルボーイズの曲では少し珍しいベースラインが出てきたりしますね。この曲はサックスソロか最高にツボです。
5thAl「ロックロックロックジェネレーションSUPERVERSION!!!」収録
番長(D)/Somewhere
レコーディングした中で、このドラムプレイを一番気に入っている。
シンプルに、よりシンプルに。
空間をゆったりとってプレイしている。
ちなみに、フレーズも違うし、ハネとイーブンでそもそも全然違うのだが、リズムのタメ方とスネアの音色はユーミンの卒業写真のドラムの参考して叩いている。
Sundayカミデ スケジュール
7/9(木)東京/吉祥寺 STAR PINE'S CAFE ※おかしなふたり ※SOLD OUT ※有料配信あり
7/13(月)東京/ニュー風知空知「TOKYO PRIMA」 ※ゲスト 永嶋 柊吾
7/23(木・祝)京都/SOLE CAFE ※ソロ
7/24(金・祝)ONLINE NIGHT ACADEMY ※Sunday Training
8/1(土)大阪/梅田シャングリラ ※おかしなふたり
8/2(日)名古屋/パラダイスカフェ21 ※ソロ
8/3(月) 東京/下北沢・ニュー風知空知 ※ゲスト: Keishi Tanaka
8/6(木)東京/渋谷La.mama<人数限定ライブ> ※ソロ
8/9(日)広島/ふらんす座 ※ソロ <人数限定&配信ライブ>
9/30(水)大阪/Music Club JANUS ※おかしなふたり ※振替公演
おかしなふたり
<明日のおかしなふたりに関して>
チケットお持ちの方は下記ガイドラインご確認の上ご来場ください
有料配信も行います。詳細はこちら↓
NEW!!!
おかしな二人とAZ.CATALPA
本日(7/8)17:00より予約開始!
8/1(土)大阪/梅田シャングリラ
LIVE:Sundayカミデ/奇妙礼太郎/AZ.CATALPA
詳細やご入場に関して↓
http://www.shan-gri-la.jp
次回ナイトアカデミー は!!!
スポーツの日にちなんでオンラインサンデートレーニング!
大阪のスタジオよりお届けします。
PIANO KISS!!!&NIGHT ACADEMYのご予約はこちらから↓
メール:sundaykamideinfo@gmail.com
LINE:https://lin.ee/tWz6NlH
BASE:https://wbs.base.shop/categories/2571728
<RADIO>
毎週金曜日21:00~ 文化放送「芝浦音楽倉庫 -SHIBAURA MUSIC SHED-」
今週のゲストは2000年生まれのクリエイター Mega Shinnosukeさんです!
感想やメーッセージお待ちしています!生電話コーナーへの質問なども大歓迎!
#金曜ピーポー を付けて呟いていただくが、番組のメールフォームよりお送りください。
<月曜プリマ>アーカイブ公開中!>
8月のゲスト決定!!!
来週はニュー風知空知に会場を移し、初めての「東京プリマ 」です!
◎チケット予約受付中◎
メール:yoyaku@new-fu-chi-ku-chi.jp
公演名、日時、お名前、枚数、電話番号をご明記下さい
18歳ぐらいの頃、僕はニーハオと派遣のアルバイトでコンサートの設営に行った。
アルバイトの志望動機の多くは、お金が欲しいからだったけれど、設営スタッフはそれとは別で1度経験してみたい事だった。
深夜0時前に僕とニーハオは大阪城公園に集合した。
翌日に大阪城ホールで催される平井堅さんのコンサートの設営だった。
集合場所でニーハオと待っていると、設営バイトの猛者たちがぞろぞろと集まってきた。
人見知りの僕はこの瞬間がいつも緊張する。
参加者は身体の大きい人、細い人、喧嘩が強そうな人、もう既に帰りたそうな人など様々だった。
時間がきて社員さんが登場し、バイトたちの群れは吸い込まれるようにホール内に入っていった。
役割を適当に振り分けられ、チーム事に色のついたヘルメットを渡された。
僕は赤、ニーハオは緑だった。
その他にも黄色や青など振り分けられていった。
僕とニーハオは早々にバラバラになり、お互い健闘を祈り別れた。
派遣バイトは現場の偉い人たちから
赤くーん!!こっち手伝ってー!
など、ヘルメットの色で呼ばれては、言われたものをひたすら運んだり設置したりと、主に雑作業を行っていった。
設営は時間との戦いで張り詰めた空気の中でみんなピリピリしていて、怒号も絶え間なく飛び交った。
僕が大きなスピーカーを慎重に運んでいると広い会場のどこからか爆発音みたいな音で
緑ーー!!はやくこっちやー!!走れーー!
とデカい声が聞こえてきた。
緑色のニーハオは大丈夫かと心配していたら、50mくらい先の方で緑のヘルメットを被った大群がダッシュしていて、その中にニーハオの姿を発見した。
普段、遅刻をしそうな時でも全く焦らず仏像みたいな顔をしてるニーハオが、群衆に紛れて必死に走っていたので、いたく感動した。
ニーハオが走っているところ見たのはあれが最初で最後かもしれない。
見惚れていると
ボサッとしてんな赤色!オラァー!
と強面の人に怒られた。
みんなの頑張りで予定よりも1時間弱巻いて仕事は終わった。
思っていた何十倍もハードだった仕事を終えて休憩室に行くと、勤務前に見た時よりも若干細身になったニーハオがいた。
ニーハオから見ると僕の姿は、魂の抜けたイカに見えたそうだ。
たった一度のライブでも、準備をするのが相当大変なのだと勉強になった。
あれから10年ほど経って、あいみょんさんのバックバンドをワンダフルボーイズがつとめた大阪城ホールのTV番組のライブ(僕はその時、舞台に出演していて参加できなかった。)の映像でニーハオがベースを弾いてる姿を観て感慨深いものがあった。
ニーハオがベースを弾くこのステージも誰かが「緑ーー!」と言われながらも汗水流して作っていったものなのだろう。
僕らがライブで立つステージは様々な人たちの支えがあってできている。
それを現在のコロナ渦で改めて感じた。
CONPASSの配信ライブでも僕達をかっこよく映してくれるために、何台ものカメラを設置して1台ずつミリ単位で調整してくれた。
そしてよりライブの臨場感がある音を配信するために色んな録音機材を使用して、音を録ってくれた。
映像では僕達しか映っていないけど、ライブハウスのスタッフさんたちのカッコいい姿や風景もぜひ見て欲しいと強く思った。
先日のライトガールズのライブでは配信もしつつ、15人限定でお客さんを入れて行うことができた。
15人だけだけど、カメラ等機材が設置されたいつもと違うCONPASSの雰囲気も見てもらえて良かった。
ライブハウスのスタッフさんや沢山の関係者さん、そして来場したり配信を観てくれるお客さんが支えてくれて、僕らはステージに立たせてもらっている。
という気持ちではあるけど、それだけだと何か少し寂しい気がする。
物理的なソーシャルディスタンスは取っても、気持ちは遠くなりたくないと思ったので、みんなで一緒に最高の空間や時間、そして思い出を作っていると思うようにしています。
ライブ中に手を上げて揺れながらカメラを調整するCONPASS店主の西岡さんが見えた時、「一緒に作っているなー!」と熱くなった。
これからも日々、形は変わっていくと思うけど、一緒に新しい最高の時間を作って行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
俺たちは1つだ!
we are all!!!