今年の桜の色は何色？

みなさん、こんにちは！
しろくまです！

4月になり、新年度が始まりましたね。
進級、進学や新社会人など人生の節目となる素敵な時期の方も多いかと思います。

ですが、世界は全くもっておめでたムードとはなっていません。不要不急な外出も制限されている地域では友達に会うことすら難しいでしょう。入学式などの式典も中止となり、なんだか新年度を実感できていない人もいると思います。
そんな方に質問です。

今年の桜の色は何色でしたか？

おそらくほとんどの方はピンクであったり桃色であるような色を想像し答えたと思います。
「今年の」とつけたのにも関わらず、まだ見ていなくともそう答えるでしょう。

しかし、改めてみてみると想像していたよりも薄い色をしているんです。本物を見ることができる方はぜひ立ち止まって見てみてください。桜の花びらはどちらかというと白に近い色をしていると感じると思います。

では、なぜ見てもいなくても自信たっぷりにピンクといえるのでしょう。理由は2つあります。
1つは今年の気候です。桜は冷え込むほど濃い色になるといわれています。ですが、暖冬だった今年は例年に比べ色が薄くなったのです。つまり、実際に色が薄いということです。

そしてもう1つはみなが桜に「ピンク色であれ」と期待しているからです。これは記憶色とも言い、自分のイメージで勝手に思い込んでしまっている色のことを言います。よくイラストやアニメでは桜をピンク色で表現します。そのような桜を見ていることで実際の色もそうなっているのだと思ってしまうのです。

これは桜に限った話でも、色に限った話でもありません。人は自分の信じているものを信じようとする性質があります。ですが、そのせいで実際とは異なったイメージで認識してしまっているものも多くあると思います。そしてそれは時に、人に誤解を与え、摩擦を生じさせるのです。

情報があふれるこの時代、何をどう見るかが非常に大切です。新年度という区切りの時期だからこそ、一度周りにある当たり前のものをよく見てみるのも良いのかと思います。今まで感じなかった色や形がそこに現れたとき、自分の目でみているなと実感出来るはずです。

みなさん、今日の空の色は何色でしたか？

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