【広報戦略:備忘録】中小企業はネット広告を中心に費用対効果の高い広報戦略を立てていくべき

中小企業もアドテクに力を入れるべき時代になってきている。
理由:オプトの子会社である株式会社ソウルドアウトが上場=中小企業もネット広告の出稿主としてフォーカスされ始めた兆し。

紙の広告とネット広告の違い(ウェディング業界)

紙の広告は結婚を意識し始めた頃に触れる情報が多い(無差別の情報収集
ネット広告は具体的な情報を探し、検討度が高い状態(選択のための情報収集
→逆に言えば紙を使った方が広範囲の情報収集はしやすい(自分の知らないことにも触れられるから)
→具体的に検討するために詳細な情報を知る機会としてネットを使った方が良い
→最終的にさらに詳しい情報にたどり着くには実際に会ったり、その場所に行くのが良い(情報への接触

上記要因から広告出稿への無駄を減らしたい中小企業などはアドテクに頼ることが多く、その方がコストがかからない
→ある程度資本がある場合は広告出稿してブランディングも狙うことも有り

どういった検索クエリでたどり着くことが多いかを知ることで自社の強みを知ることができる

「花火の上がる結婚式場/福岡」で検索してページを訪問しているお客様が多いことがわかりました。しかしその会場は、花火のプラン提供を積極的に打ち出していませんでした。顧客のニーズを把握できていなかったので、武器をもっていることにすら気づいていなかったんです。

記事中の例では「花火が上がる結婚式場 福岡」での検索クエリで見つけられる式場を花火推しにして成果を上げた例が出てきた。
こういった現場にたどり着く前にユーザーが無意識に行なっている行動は現場では見つけにくい視点でもある。

Facebookのリード獲得広告

ランディングページに移動せず、そのままFacebook上で登録が完結することや、情報の入力が簡単にできるため、結果に繋がりやすい広告の手段として注目されています。

Facebookのリード獲得広告(Facebookからのクリックでそのままコンバージョンに繋げられるもの)がLPに飛ばさずにそのままコンバージョンに繋げられるという点で非常に有効な手段になっている。

ウエディングパークで発信するリード獲得広告は、ウエディングパークを訪問した履歴をもとにターゲティングしてから、配信しています。

これによって出稿主が独自に出稿していたリード獲得広告の約1/3のCPAで広告を打てた。

ウェディング×ITはキャズムにさしかかっている

製品の対象市場の構成者を1イノベーター(革新者)、2アーリーアダプター(初期採用者)、3アーリーマジョリティ(前期追随者)、4レイトマジョリティ(後期追随者)、5ラガード(遅滞者)——の5つに分類する。

2と3の間をキャズムと呼び、そこを超えることで一気に市場の浸透率が変わるらしい。

ただ、他の業界で普及しているネット広告をそのままウエディング業界に提供すればいいかというと、そうではないと考えています。
 ウエディング業界は、おもてなし業界です。最も重要なのは接客や結婚式を行う現場であり、デジタルはそのサポートを行う位置づけだと考えています。

そのため、業界に合わせたネット広告の形を再構築していく必要がある。
「ウェディング業界」はネット広告をどう使っていこうかという視点が重要になってくる。

未来の花嫁さんになる現代の女性たちは、スマホでものを調べるのが当たり前です。だから彼女たちとしっかりコミュニケーションをとろうと考えると、デジタルマーケティングに取り組むのは必然です。

今後のマーケティングにはこの意識は非常に大切だと思う。

■読みながら考えていたこと

広報戦略としては顧客にリーチするための段階ともっと広い対象に知ってもらう段階がある

広い対象に知ってもらうためには前述した紙媒体での広報活動も手段としてはあるが、そもそも知ってもらうために別の層をターゲットにしたサービスを作ることも考えられる。

例えば特定分野の翻訳サービスを各地の翻訳家に任せて運用しているサービスを持っているところはその人的資産を有効活用するためにネット英会話教室を開くのもいい。

そもそも翻訳サービスを設置している店舗の存在を知らない顧客向けに情報誌を作り、運用している店舗に誘導してもいい。

遊んでいる資産は遊ばせておかず、運用方法を考える

自社にはどのような資産があるのかを把握し、その資産は現状余りがある資産なのか、むしろ足りていない資産なのか、なぜそうなるのか、いつそうなるのかまで把握することで、資産分配を適切に行う仕組みづくりが必要になる。

人的資産についてはアンケートをとったり、ミーティングをするなどして意識の確認を行う。上層部の考えだけでなく、それによって出た答えを元に資産の運用法を考えて行く必要がある。

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