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#65 プロスペクト理論

不確実性

カタカナだけ見ると拒絶反応を起こす方もいるかも知れないですが、そんなに難しい話ではないです(笑)

どちらかと言えば心理的な話なので、共感していただけると思います。また、みなさんも、もしかしたら経験があるかも知れないので、今回はそれを言葉として覚えて欲しいという記事です。

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プロスペクト理論(プロスペクトりろん、英: Prospect theory)は、不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。引用元:Wikipedia

利益と損失において、人がどのような反応(意思決定)を示すか記述したモデルです。よく行動経済学の世界では出てくる話です。


ここで出てくる「不確実性」という言葉がポイントになります。不確実なので、決まっていないことですね。それがもし決まるかも知れないという時に見せた反応を示したモデルがこのモデルです。わかりやすい例は「宝くじ」です。

「プロスペクト(prospect)」という語は「期待、予想、見通し」といった意味を持ち、その元々の由来は宝くじである。 引用元:Wikipedia

ちょうど今時期、サマージャンボ宝くじが発売されています。1等、前後賞合わせて7億円。1等だけでも5億円。「もしかしたらと当たるかも」と思うことがまさにこの理論です。

まさに「期待」しますよね?

ただ、宝くじは確率が低いです。前澤さんのお金配りおじさんも確率が低いです。でも「期待」する。それは自分に利益があることだから期待するのだと思います。

宝くじも自分がケガしない程度に買えば、特に問題はないと考える人が一般的だと思います。「ハズレたらそんなもんよ」「当たったらラッキー」くらいの気持ちでやっている人がほとんどだと思います。

「もしかしたら」があるから楽しめるのだと思います。


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みなさんも経験がある?

ここで実験を紹介したいと思います。


以下の二つの質問について考えてみましょう。

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
A:100万円が無条件で手に入る。
B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

一般的に、確実に100万円が手に入る「A」の方が多いとされています。まぁそうですよね。もらえるなら確実にもらえる方を選びたくなります。ギャンブル思考の強い人は勝負に出て「B」を選びかも知れませんね。この質問では損することはないですから勝負に出るのもありだと思います。



ただ、次はどうでしょう?



質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。



どうでしょうか?
前提として、200万円の負債(借金)を抱えていて、確実に100万円減額できる「A」と、50%の確率で全額免除される「B」ならどちらを選びましたか?

一般的に考えれば、質問1で「A」を選んだ人ならば、質問2でもより有効性が高いと感じる「A」を選ぶだろうと推測されます。




しかし、質問1で「A」を選んだほぼすべての者が、質問2ではギャンブル性の高い「B」を選ぶことが実証されている。

なんと、ギャンブル性の高い「B」を選ぶという結果になったのです。

損失という言葉を前にした時、心理的に「受け入れたくない」という気持ちが働き、できるなら「すべてを無くしたい」という気持ちになるのではないかと私は思います。



まとめ
利益:堅実>リスク
損失:リスク>堅実

利益が生まれる場合は、確実にもらえる方を選び、損失は損失そのものの存在をなくしたいという思いから、リスクを選ぶのが多くなったと私は考えます。



実験概要
プロスペクト理論の元となった実験は、カーネマンが「一つだけの質問による心理学(psychology of single questions)」と呼ぶ手法による。この手法は、心理学者のウォルター・ミシェル(英語版)が用いた方法を参考にしたものである。引用元:Wikipedia


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後悔を持たない

今回の記事で伝えたいのは「後悔を持たない」ということです。特にギャンブルって後悔持ちやすくなりますよね。私も競馬をたまにやるのですが、「あのときあの馬に賭けていれば〜」とかつい思ってしまうときもありました。やっぱり損を考えてしまうのだと思います。「あの馬に賭けていればより稼げたのに損した〜」ってなるのが普通だと思います。

なので、最初の段階で「楽しいと思う価値観」を考えてするようにしています。勝っても楽しい。負けても楽しい。ギャンブルをやる時は後悔を持たないで楽しくやることを考えています。

モノゴトにおいてもそうだと思います。
今、「やるべき」か「やらないべき」かと選択をせまられる時があると思います。環境や条件によって選択するしかない時もあると思います。お金がなかったり、時間帯や期間が悪かったりすることもあると思います。


本当にそれでいいのかということですね。

その選択で後悔がないのならいいのですが、後悔が残るならムリしてもやった方がいいと思います。あまり借金とか抵抗あると思いますが、それでも自分の経験には変えられないこともあるので、ムリできるならムリした方がいいと思います。あくまで、状況を変えるムリであって、肉体的なムリではないですからね。


学生さんなら「親のすねをかじりましょう」(まだ言葉通じるよね?俺、そんな年じゃないよね?)

子が独立して生活できず、親に養ってもらう。
引用元:コトバンク

言い方は硬いですけど、私が言いたいのが「使えるモノは使いましょう」ということです。親も利用していいのです。

それが自分のためになる。人生を変える決断なら、なおさらだと思います。それでやらなかった時に「後悔した〜」ってならないためにも「楽しい」と思える気持ちがあることならムリしてでもやった方がいいと思います。

損から学べることもあると思います。嫌な経験だからすぐには捨てないでそこから検証するのもいいことだと思います。




どうしても、時間が経過すれば後悔はどこからがでてきてしまうモノかも知れません。その確率を減らすため、なくすために、日頃から「自分の気持ちと会話する」ことを習慣にしてみてはどうでしょうか?



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