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#86 地方の人口

一極集中型のダメージ

日本という国に住んでいれば、一般的なイメージとして東京圏に住んでいれば”大都市圏”、それ以外の道府県を”地方”と言ったりすると思います。

この区別をしているのは主に「人口」ですね。日本の総人口は約1億2600万人です。その人口の1割は東京に集まっています。

そのため、東京だけではなく、”大都市”と呼ばれるところだけに人が集まってしまうと、人口が減少していき、地方にとっては大きな痛手となる、一極集中型のダメージを受けることになります。


では、なぜ、一極集中型が築き上げられてしまうのか考えていきたいと思います。


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札幌中心部と地方

まずは、私が道民なので、札幌中心部と地方という分け方で申し訳ないですが、考えていきます。

まず、札幌市に隣接する市として、小樽市、手稲市、石狩市、北広島市、恵庭市、千歳市が主なまちであると思います。私はこの近隣地域を何度か引っ越しした経験もあるので、暮らしてみての感じはわかるのですが、一言でいえば「不自由はない」と言った感じです。

ただ、それでも、札幌と比べると”欲しいモノ”が限られてくるイメージはあります。食品や日用品であれば困るとはないですが、家電などは札幌に行って買うことが多いかも知れません。選択肢のジャンルを増やすために札幌に行くイメージです。


では、札幌中心部と地方の大きな問題は何かを考えると2つあると思います。

ひとつ目が「教育」です。
北海道の主に私立大学は札幌圏に集中しています。そのため、大学進学のために地方から札幌圏に出てこないといけなくなります。また、そのまま地元には帰らずに札幌圏で就職する人も多いです。

これが、ひとつの一極集中の形を生み出していることだと思います。


ふたつ目が「可能性」です。
北海道の地方で多い仕事としてあるのが、農家や酪農関係の仕事があります。自分が農家や酪農関係の仕事をやりたいと思えばいいのですが、その仕事をしない選択をすれば、ほとんど地方で目指す仕事が限られてきます。

そのため、”可能性”を求めて札幌圏に集中してくることが考えられます。


これが、北海道で考えらえる”一極集中の形”です。


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東京と北海道で考えて見る

次に、”大都市”東京と”地方”北海道で考えてみたいと思います。根幹になる部分は北海道のところで書いた、「札幌中心部」と「地方」と同じになる部分が多いと思いますが、その中でも、地方の人が大都市に行く理由を3つあげてみました。


ひとつ目が「仕事」です。
北海道の場合、地方の人が札幌圏にくることによって仕事の幅が「2→10」くらいのイメージだとすると、東京だと「10→100」くらいに感じるのかも知れません。それだけ職種の幅が多いことがひとつに理由になると思います。

仕事を決める選択肢が多ければ、それだけ自分に合う職種を選べる幅も広がります。もちろん多いことがいいわけではないですが、少ない選択肢から消去法で選ぶより、じっくりと自分で考えて選んだ方が納得もいくと思います。


ふたつ目が「可能性」です。
上記の北海道の場合は、より自分ができる”可能性”を求めて札幌圏に来ると思います。それとほとんど同じですが、北海道の人が東京に行く理由も自分の”可能性”を上げるためだと思います。

それは、仕事に突出したことでなくても、勉強や人生経験、地方にいたら感じることができなかった時間など、さまざまあると思います。そこで見つける人間関係もあると思うので、それを感じるために上京することもあるのかなと思います。


最後が「憧れ」です。
これは、”東京”という都市がすでにブランド化していることが理由になっていると思います。「あのキラキラとしている街に行ってみたい」という思いがそうさせている部分もあるのではないでしょうか?

そう思わせるには、大きなチカラが必要となると思います。
それが大きな武器になるのです。

そのため、都市に憧れを抱かせるのはとても大変なことです。


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地方で活躍するには

では、一極集中型を解消するには、地方にいながら”できる”を実現させなければいけません。この”できる”にはいろんな意味があります。

「仕事をすることができる」
「勉強することができる」
「夢を追うことができる」

今まであれば、都市と呼ばれるところにいかなければ、自分の可能性を追求することができなかったと思います。スタートラインにすら立てなかったかも知れません。

それをすべて、地方にいながらすること。
「地方ブランド」を築き上げることが、これから一極集中をなくすことのひとつのきっかけと方法として考えないといけなくなってくると思います。


その鍵を握るのは「オンライン」です。
この基盤を作らないといけません。


テレビのワイドショーでみたのですが、今回のテレワークをきっかけに東京から自分の地元に戻って仕事をする人をみました。

ネット環境さえあれば、特別、苦労することもないのだと感じました。なので、私たちの生活をこれから変えていくには、オンライン環境の整備が必要になってきます。


今までは、その都市にいかなければできなかったことが、自分が生まれついた故郷でできることも可能になる未来がくれば、それを望んでいる人も多いと思います。

思っていた理想と違ったから、地元に帰って仕事がしたいと思っている人にとってもいいことだと思います。



これが、これからの「新しい生活様式」に生まれ変わっていくのではないでしょうか。



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