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【数字で見る関の地域4】瀬尻地域の良さと課題とは?

地域の課題は地域で取り組むためには、まず、それぞれの地域がどんな課題を抱えているのかデータで把握しなければなりません。そのための連載企画「数字で見る関の地域」。

今回は関市の小瀬、池尻、広見から構成される瀬尻地域のご紹介です。

もともと瀬尻という地区も、小瀬と池尻の文字からとった小学校区名。

広見地区は昭和32年に、南武芸村から分離して関市となった経緯もあり、なかなか3地域を一つとして論じることが難しい地域です。

関市内15地域中一つだけ地域委員会ができていない地域ですが、現在、準備会として進められているところです。私としては、行政の制度の都合で歴史的経緯も人口構成等も違う地域を一つにしてしまうことは難しいと考えています。もともとの地域委員会設立の目指す姿は地域の課題解決。地域委員会をつくるにしても、それぞれの地域の自主性を重んじながらできる新しい枠組みをつくるべきと考えています。

瀬尻地区の良さとは?日常的に子育てを祖父母等の親族に見てもらえる割合が1位

瀬尻は、小瀬地域を中心に子供が多い地域です。
87%の人が、
大変子育てしやすい、
まあまあ子育てしやすい
と答えています。
これは市の平均の81.1%を大きく上回っており、関市内の中でもtop3の数字です。

さらに、注目すべきは、日常的に子育てを祖父母等の親族に見てもらえるかという割合が、66.5%となっており、関市の中で1位の数字です。
瀬尻地区は、子育てのしやすさで関市の中でトップレベルと言えます。

瀬尻地区の課題とは?

では、瀬尻地区の課題とは何でしょうか?
実は、数値で見ると、あまり突出した課題はないというのが現状です。
これは、子どもが多い地域とお年寄りが多い地域が混ざってしまっているので
数値がバラけてしまうという点もあるのかもしれません。

ただ、あえて言うのであれば65歳以上の高齢者の「主観的幸福度」は、2019年は下から数えて3番目。
また、趣味の会参加者割合(12位/15位中)、ボランティア参加者割合(10位/15位中)、スポーツの会参加者割合(13位/15位中)がいい数字ではありません。
何かの社会的な場に参加する人が総じて少ないことで、主観的幸福度が下がってしまう傾向があるのかもしれません。

こうした場が少ないのか、場があっても参加する人が多くないのか、そこまではわかりませんが、市民活動支援を長年してきた印象としては、確かに、瀬尻地域のそういった活動は少し少なめのような気がします。
お年寄りが、趣味、ボランティア、スポーツに参加できる場づくりをまずはしてみることがいいのではないでしょうか。

ちなみに、フリーマガジンぶうめらんの中で、以前広見地域を特集しました。合併の経緯も取材しましたので、ぜひご覧ください。






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