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ドイツ語初学者用辞書 「やさしい!ドイツ語の学習辞典」同学社

語学学習本は個人個人の学習スタイルによって相性があるので、基本的には本屋でじっくり中身を眺めて自分が使っているところをイメージできるか確認することがとても大事だと思うのですが、近くに売っていなかったりとなかなかそうはいかないことも…。そんな時に色々な方の blogに助けていただいたので、私も多少なりとも貢献できればと思い、使ってきた参考書の感想を買いておきます。
ただ、前述の通り私に合っても合わないかもしれないし、私に合わなくても合うかもしれません。良い相棒が見つかりますように!

辞書は学習の基本になる、自分の相棒のような存在。
紙の辞書、電子辞書、アプリ版と色々とチョイスがありますが、ドイツ語を始めた際に買い、今でもたまに見返す初学者用のおすすめ辞書がこちらです。紙の辞書になります。

◎特徴

以下が学習社公式サイトからの引用になります。

初学者向き 最新の学習辞典
見出し語総数は、約7000語 すべてカナ発音付き
最重要語600語は、大きな活字で色刷り
最重要語の動詞や名詞の変化形は一覧表でそのつど掲載
最重要語の例文もすべてカナ発音付き
一段組の紙面は、ゆったりと見やすく、目にやさしい

個人的には紙の辞書ならではの良さをいかんなく発揮した「見やすさ」への工夫、特に初学者が疑問に思いそうな痒いところに手が届く構成が他の辞書より抜きん出ていると思います。(例えば、形容詞は格変化まで巻末ではなく単語のページに記載してくれています。動詞の変化も、重要動詞は同様の扱いで、単語のページに過去形まで掲載。)

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学習初期は、格変化や動詞の活用もわからないので、辞書がうまく引けない場合があります。そういうときに、活用の一覧まで付いているので「あ、この動詞が変化したものなのか」とあたりをつけることができました。

◎注意点

収録語数がやはり他の辞書に比べると圧倒的に少ない点が最大の注意点。
学習が進んでくると「載っていない」と言うことが起こります。体感的にはB1あたりでこの辞典では対応できないな、と思うようになり、この辞書を卒業しました。特に時事問題等に関する単語は弱いな、と思ったことを記憶しています。

※比較までに同じように初学者が手に取りやすいアクセス独和辞典は、この辞書の10倍の7万語強が掲載されています。

◎雑感

これからドイツ語とは長い付き合いだ…!とCレベルまで狙う意気込みの方は最初から良い辞書に投資する方が、長い目で見ると良いのかもしれません。ただ、語学学習のゴールは様々。そもそも2年程度の駐在で…ということであれば、この辞書でも日常の基本的な会話範囲はそれなりにカバーしてくれます。また、長い付き合いは覚悟しているけれど、分厚い辞書を見ると「うっ」となってしまう、まずは小さく始めたい、という私のような方もいるでしょう。

この辞書は収録単語数が少ない分、延々と続く長〜い語学の道に分け入る前に、まずは辞書を引いてわかることの楽しさを味あわせてくれ、また好奇心を満たしてくれる辞書だと思います。

そして収録語数が少ない分、ここに載っているものは重要なものばかり。この辞書を卒業する頃になったら、この辞書に載っている単語は丸々1冊覚える、というような気持ちで新たに単語帳のような使い方に切り替えて、次の辞書にステップアップするのが良いかと思います。その頃には、自分がどんなことを辞書に求めているかがハッキリして、より自分に合った辞書を選びやすくなっているでしょうから。

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