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男子バレー 西田選手の生き方から学ぶスキルアップの秘訣

本日は、男子バレーボールの西田有志選手について取り上げます。2019年のワールドカップで活躍されていた、現在二十歳の若手選手です。

私バレー選手詳しくないけどワールドカップ見てて、小柄だけどめちゃめちゃ活躍してるなーと思った選手で、しかも地元が同じ三重県なんです。それで調べていたら、西田選手は王道を行かないルートで、でも現在大活躍されていることを知りました。ここにスキルアップに活かせるヒントを見つけたのでお話していこうと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

西田選手のバレーボール 一色のこれまで

さて、まずは西田選手のこれまでを簡単にお話しします。
西田選手は、歳の離れたお兄さんとお姉さんの影響で、幼い頃からボールで遊んでいたそうです。そして、本来は小学生から入れるチームだったそうですが、幼稚園の時、小学校に入学する少し前に、お兄さんが所属していたバレーボールチームに入団します。

ご両親はバスケット選手だったそうで、競技は違えどスポーツ選手の先輩として厳しい声をかけることもあったそうです。元々チームの主力であった西田選手はその指導からより練習に励み、小学校6年生の時には主将を務め、チームをけん引していたそうです。

そんな実力者であった西田選手が進学したのは地元の中学校でした。そこのバレーボール部は、先輩も同級生も中学からバレーボールを始めた選手のみ、顧問の先生もバレーボール未経験者でした。そのため、西田選手が指導者的存在だったそうです。Sportiva(スポルティーバ)の取材で次のように言いました。

「指導者がいない状態だったので、僕が教えないといけなかったんですけど、自分ができないと説得力がないじゃないですか。だから、まずは自分がさまざまなことを習得して、それを周りに教える。そういうことを中学1年の時からずっとやっていましたね」

中学1年生の時に、海星高校…開いて成るじゃなくて、三重県にある海の星で海星と読む中高一貫校があるんですが、そこの高校バレー部の練習に参加し、加えて中学生クラブチームにも入団します。すなわち、部活と合わせて3つバレーチームを掛け持ちしていました。

三重県選抜に何度も選ばれ、当然、中学卒業が近付くにつれて近隣の強豪校…石川祐希選手の出身校である星城高校や、三重の全国常連校である松坂工業高校などからの勧誘が増えたそうです。

ですが、西田選手が選んだのは強豪校ではなく、海星高校でした。その理由については、「『勝って当たり前のチームに入るのではなく、自分の力で強くして、強豪チームを倒したい』という気持ちの方が大きくなっていった」からだそうです。入部した4月から試合に出場してチームに貢献しますが、優勝はなかなかできませんでした。勧誘を断った県の強豪校・松坂工業から白星をなかなか取れなかったからです。

そこで、西田選手は地元のクラブチームに所属しました。そのチームは天理大学と合同練習を行うこともあったそうです。更に、日本代表のユースメンバーに呼ばれ、中学の時と同じく3つのチームを掛け持ちして練習をしました。高校2年生の春高予選では、フルセットまで持ち込んだものの、最終セットの途中で足をつってしまい、松坂工業の勝利をベンチから見ることしかできませんでした。あと少しのところで、海星高校の全国初出場を逃してしまった西田選手は、練習が無い日はウエイトトレーニングをしたり、栄養を考えて食事を摂る様にしました。

高校3年生では、ついに三重県高校総体で優勝し、インターハイに出場できました。そして、そんな初の全国大会であるインターハイでなんとベスト16に入りました。高校2年生の春高予選で途中でプレーできなくなって始めた体作りのおかげで、最後まで質を落とさずプレーしきりました。西田選手は高校時代を次のように振り返っています。

「松坂工業に入っていたら何回も全国に行けた、と思ったことはないです。もともと海星も三重県では上位のチームでしたが、松坂工業と全国出場をかけて戦えるチームにまでなった。それだけでも満足感がありましたね。松坂工業には試合中にもいろいろ考えながらプレーしている選手が多かったので、僕も楽しかったですし、たくさん勉強させてもらいました」。

日本の男子バレー選手のほとんどは、高校卒業後は大学を経て実業団に入るという経歴を持っています。高卒と大卒では体力や技術の差が出やすいからだそうです。ですが、西田選手が選んだのはそうではなく、Vリーガーになること、すなわち実業団に入ることでした。

高校3年生の10月にジェイテクトSTINGSへの内定が発表され、デビュー戦は翌年1月でした。この時西田選手は17歳で、男子Vリーグ史上最年少でのデビューでした。新人をいきなり試合に出させるということは、あまりVリーグではしないそうです。ですが当時の監督であるアーマツさんは西田選手のジャンプ力や体力を見て、学業でジェイテクトの練習に来られない時もトレーニングができるようにと、練習を考案してメニューを渡したそうです。

そのメニューには厳しいものもあったそうですが、きちんとそれを実行した西田選手を、アーマツさんは次のように言いました。

「偉かったね。彼が『学校の授業で疲れている』などと言って、私の目が届かないところでは適当にやるような人間だったら、あのVデビューはなかった。ジェイテクトの練習には1週間に1度くらい来ていたけど、その度に技術が向上していたし、どんどん体もたくましくなっていった。私が『うまくなったね』と声をかけると、「言われたメニューを毎日やってますから」とまっすぐに答えたんだ。バレーボールに対する熱がすごく高かったよ。」

アーマツさんは、自身が監督を引退するまで西田選手を起用しつづけました。そこにはチームが勝つためだけではなく、西田選手を成長させたいという理由もあったそうです。そして西田選手は高校を卒業した直後の4月、シニアの日本代表に招集され、国際試合にも出場するようになりました。

デビュー1年目には文句のない活躍を見せましたが、それで満足することはなかったそうです。西田選手は、ジェイテクトSTINGとして正社員として入りましたが、その翌年・2年目からは嘱託職員として契約しました。男子バレー選手は基本的に、正社員として働きながら練習をしています。これのメリットは、選手を引退してからもその会社で働き続けれる点です。対して嘱託職員は、バレーの練習に専念して会社の仕事を免除されます。そのため、引退後もその会社で働ける保証はありません。高卒の社会人2年目…18歳でこの道を選んだ理由を次のように話しました。

「代表1年目が終わり、ネーションズリーグや世界選手権を戦った経験が大きく影響しました。バレーの道に進んだのは間違いじゃなかったと思ったのと同時に、『もっと選手としてのレベルを上げたい』という欲が出てきたんです。僕の身長(186cm)だと、男子バレーの世界ではマイナスからのスタートになる。世界のトップ選手と本気で対戦してみて、このレベルで自分が渡り合っていくためには、バレーボールだけに専念する環境がないといけない。そう感じたんです

そして西田選手は、2年連続で日本代表に選出されました。そして、あのワールドカップで大活躍を収めました。

次のチャプターでは、この西田選手のバレーボール人生からTipsをおひとつ、お伝えします。

スキルアップ・上達の秘訣とは…?

今回のTipsは、「やるならとことんやる」です。

西田選手は、とことんバレーボールな人生を送っており、それが現在の大活躍に繋がっています。中高時代は部活動以外にクラブチームにも所属して練習の掛け持ちをしていました。そして、ご自身で考えて感じた方へ進まれました。誰から言われたからではなく、技術だけではいけないと思いウエイトや栄養管理を始めました。また、一般的ではないけど、高卒でVリーガーになりました。そして、正社員ではなく嘱託職員としてバレーボールに専念する道を選びました。

その分、西田選手の場合、バレー選手を引退したらどうなるのか、という大きな懸念点を抱えることになります。ですが、あれもこれもと手を出すよりは1つのことをとことんやってみる方が良いのかもしれません。

自分の専門分野にとことん特化して企業内で属人化できるでしょう。もしくは、前回取り上げられたジョブ型雇用の企業に就職や転職するという道もあると思います。お仕事ではなく、趣味でも良いかもしれないですね。

スポーツであれば大会に出場して上位を目指したり、動画やこういった音声コンテンツを配信して再生数を伸ばしたりするのもアリですよね。

ここで大事なのは、諦めないことだと思います。西田選手は日本男子バレー選手の中ですら小柄ですが、そこを理由に諦めず、むしろとことん練習しています。これは、仕事のスキルアップや趣味の上達に欠かせないのではないでしょうか?

まとめ

今回は男子バレーボールの西田選手から、スキルアップ・上達の秘訣をお話しました。本当はワールドカップ以降のこともお話したかったんですが、どうにも長くなってしまうなーと思い割愛しました。

本当に調べるととことんバレーに打ち込んできたんだなあと感じました。こういう人ってカッコいいですよね!プロとか専門家とかまではいかなくとも、「これ!」って胸張って言える特技を持つのって憧れちゃいます。

でも、一つのことに絞ることって、どうしても失敗した時のリスクが頭をよぎってなかなかできないですよね。かく言う私も、色々挑戦してみたいと思いつつ結局何もしてこなかったんです。ですけど、趣味とかなら期限付きで一極集中できるかなーって思うので、近いうちから何か初めてみようかなと思います!

そして今回のTipsなるほどな〜と思えた方はチャンネルのフォローお願いします!コメントやTwitterでのご意見ご感想もお待ちしております!次のチャプターではコメント返しを行うので、お時間ある方は是非お付き合いください!

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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