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イチローが語る、自分のやり方を貫くために必要な3点

本日は「イチローが語る、自分のやり方を貫くために必要な3点」についてです。さて今日は、先週金曜日の中田英寿選手の回で「わがままをプレーをする選手は馬鹿か超一流になるか、というか1回馬鹿になってもかならず浮上してくる」「なので、わがままなプレーはし続けたほうがいい」と本田選手にアドバイスをしましたが、このわがままなプレー言い換えると自分のプレー、自分のプレーをするためのコツを、実は元メジャーリーガーのイチローさんが現役中にめちゃくちゃ明確に言語化しているに内容がありますので、それをご紹介します。

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これは、2008年にNHKで放映された「プロフェッショナル仕事の流儀」の内容がもととなります。この回は、わたくしが見たプロフェッショナルの回でもかなり面白かった回です。

では、イチロー選手や中田英寿選手など一流選手から学ぶ「自分のやり方を貫くコツ」具体的には3つのステップがあるので、それを紹介します。

①自分の評価を誰よりも厳しく
②結果を出す
③結果を示した上でやり方を誰よりも周りにも説明できるようになる

今から12年前ですかね。私が当時銀行員でなかなか成果出なかったりして本当に苦しかったときなんですけど、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀って番組でイチローさんが出てたんです。当時はマリナーズでバリバリ、首位打者争いをしている時です。イチロー選手は、ヒットへのこだわりをずっと持っていることは有名だと思いますが、日本のプロ野球でオリっクスでプレーしていた2年目に2軍と1軍をいったりきたりしていたことがあるのはあまりご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当時、首脳陣としてはイチロー選手を1軍に呼びたい。だけど、振り子打法という独特な打ち方を当時イチローはしていて、「その振り子打法はやめて普通にしろ!そうしたら1群に読んでやる」というような」やり取りがあったそうなんです。ですが、イチローは2回,3回と断ったと言われています。
これ、ベテランの選手が「いや、自分は2軍で調整したいんで」とやるならわかるんですが、高卒2年目の選手ですよ・・・。これ、自分のやり方を貫きすぎでしょ笑
また、当時の情報を色々調べますと、川村コーチという振り子打法に理解のあるコーチがサポートしてくれるのも大きかったと言われています。でも、1軍にいけるチャンスけるなんて普通出来ないですよね。だって、普通に考えて色々なリスク/デメリットあります。
首脳陣に嫌われたり、調子のいい選手に1軍枠を取られたり・・・。一見リスクだらけ。でも、そんなイチローさんは実は翌年には1軍にでて、いきなり日本の安打記録210本を樹立して首位打者とります。それで終わんない。そっから8年連続首位打者。そこからMLBでいきなり首位打者。

で、これだけの成果を出しているのだから、自分のやり方をツラぬくのは簡単だったんですが、先ほど申し上げた番組では、「結構大変だ」と話すんです。で、自分のやり方を貫くには3つのポイントがあるというんです。これがすごく面白いのでご紹介します。

まず1つめは「①自分の評価が一番厳しいものでないといけない。これは必須条件だ」そして、2つめ「さらに結果を示さないといけない。」と言います。
この2つはなんかわかりますよね。自分のやりたいようなやり方を勝手にやるわけなので、成果は絶対必要だし、その成果も周りに比べてちょっといいぐらいじゃ認めてくれない。なので、自分で自分に課すハードルを上げて、周りにも「そこまでやってるならまぁ良いか」と思わせるレベルにしないといけないってことですね。
で、肝心の3つめ。これが今日一番話したいことです。それは何か。
「結果を示した上で、周囲に対して自分のやり方をしっかりと言葉でも説明できること」これをあげているんですが、みなさんこれ聞いてどう思います?私、当時はこれ聞いたとき、すごく失礼なんですけど「え?イチローって周りに伝えようという気持ちを持っていたの?」って意外に思ったんですよ。言い方悪いんですけど、あまり人に伝えるとか興味なさそうなんで。

今、自分のやり方を貫くポイントを3つ話しましたけど、「突き抜けた成果を出す」っていうのはなんかわかるんですよね。出る杭打たれるけど、出過ぎた杭は打たれない的な。で、当然イチローは突き抜けてる。そのイチロー選手が周りに説明する/コミュニケーションをとることも大切なポイントだと思っているって興味深くないですか。

「なぜ、イチロー選手は、結果を示した上で、周囲に対して自分のやり方をしっかりと言葉でも説明できることは大切だと思ったのか?」ということを、分析・考察していこうと思います。
私はポイント2つあると思っています。

成果を説明出来た方が良い2つの理由

2つのうちの1つは「周りへの納得感」
→なぜ成果出ているのか?が回りからみていてよく分かんないと、「あいつマグレだよなぁ」とか「もっとこーしたらいいよ」とか周りがアドバイスしてきますね、有難いことに。これが良いアドバイスならいいんですけど、なぜ上手くいってるのかを説明できてない時にくるアドバイスにはこのような類のアドバイスが混じってきます。そう、余計なお世話。見当違いな内容ですね。こういうのがくると、特に年上の方からだったりすると「無視するのは申し訳ない」と思って、その言葉を取り入れようとしたりします。これ、負のスパイラルの始まりです。

私も何回も経験したことあります。あなたのためだから、この言葉は悪魔の言葉です個人的に。でも、説明がきちんとできて理解されていれば、周りから余計なお節介が発生する可能性を下げることができます(先ほどはなしたオリックス時代で経験した「フォーム変えろ」と周りから色々言われて調子崩した経験を糧にしているのではないかと思います。どこにも書いていないので、私の仮説ですが。
で、もう1つ。こっちの方が大きいと思っています。

②もう1つは再現性です。
自分が成果のでるやり方を説明する対象って、当然相手なんですけど、話してるときって自分でも自分の言葉聞いてるんですよね。私もいま一人で収録しているんですけど、あ、いま声高くなったなとか、詰まったなとか気づきながら話してます。そして、この自分で話してるだけで、なんかふとなんか気付いたり発見あるときってないですか。例えば、職場でイライラすることがあったあとで同僚とたまたま飲む機会があって、愚痴をバーッと話してて同僚はただ聞いてるだけなのにいつのまにかスッキリして「ま、いっか、」て思えたり。これってコーチングではオートクラインと呼びます。
簡単にいうと内発的な気づき。

話戻してイチローさんの話でいうと、自分の上手くいってる理由を話せば話すほど、上手くいく理由を一番知っていく人って誰かというと相手じゃない。イチロー本人なんですよね。話してる自分が一番聞いてるし、上手くいくやり方の理解度が深まる。
理解度が深まると、再現性が高まります。そして、さらに結果も出やすくなる。

これが、このイチローが「結果を示した上で、周囲に対して自分のやり方をしかっかりと言葉でも説明できること」の真意だと思っています。 ここから、日常にどう生かしていけたら良いかをお話しします。

結果が出たときは理由もセットで伝えよう

まとめると、自分の成果を話す意味は、①周りからの障害を減らし、うまくいくやり方の再現性が高まるということでした。そして、そこに誰よりも厳しい自己客観的な目線を持った上で成果を出すと自分のやり方は貫けるということ。

今回話した内容を体現するのはめちゃくちゃ難しいし、私だって全然出来てない。けど、「自分の行動や成果について話す機会を今よりも増やす」ことは出来るのではないかなと思います。

リモートワークになり、コミュニケーションとる量や頻度は落ちがちだと思います。そうなるとどうしても自分の意見をいう機会は減るし、自分のやり方を貫くことは難しくなってくる。だけど、自分が少しでも成果を出したときに、ほんのちょっとでも「理由もセット」で伝え、理解してもらい、自分の中でも再現性を高める、これが出来るとより働きやすくなるかなと思います。ぜひトライしてみてください。

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