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声優やナレーターが読解力をつける理由


 1章〜3章はAmebaブログに。アメブロから来てくださった方はこのまま続きをどうぞ!


【4章 力になるアイデアをつける】

 僕は“昨日と同じ明日にはしない”を心がけて日々生活をしている。慣れたことをすれば安全で、失敗や損をする恐れもない。しかし、これでは新たな考えは生まれず知識がなくてもコメントができることばかりに、思考と時間を割くようになる。

 自分にしかできないことをやりたいというと、綺麗事すぎるかも知れないが、何もせず「あれはよくない、それは失敗するぞ」と言って回るよりはいいと思う。それに綺麗事で悪いことはない。やらないと意味はないが、第一印象の清潔感は“知ってもらうこと”を目的とする場合、結構重要だと思う。


 アイデア力をつける為に、日常3つのことを意識している。教養、知識、好奇心だ。


 教養を積まなければ、分からないことを理解することができない。理解はいつも向こうからやってくるから、その情報が来た時にキャッチできる知識をつけておかなければ、知れるチャンスが来ても逃してしまう。

 教養とセットで知識も蓄える。教養は運用、知識は素材という感覚だ。知識だけ蓄えていても使いこなせなければ意味がない。知識肥満になるだけだ。知識をつけたらそれを(最初はわからないなりにも)動かし、筋肉にしていく。


 そしてこの知識。まずそもそも知ろうとしなければ調べもしないだろう。そこで肝心なのが好奇心だ。勉強や読書など小難しく考えず、今日食べたご飯のカロリーはどのくらいあるんだろう?着心地の良いこの服のメーカーはどこだろう?あのジムとそのジムは月額が違うけど設備なのかなんなのか違いがあるのかな?など、なんでもいい。

 個人的な肌感覚だが、すぐに結果になることを求めたがる人が多い気がする。自分で考えずに『そんな回りくどい言い方しないでいいから、さっさと答え教えて』と言った具合に。

 汗をかかないで手にした情報はあまり身につかない。なぜなら、知る時の体温が違うからだ。自分で買った本と立ち読みで読む本とでは読む時の姿勢(この本から何かを得ようとする気持ち)が変わる。その情報がいつどこで何の役に立つのかわからない。だからあまり知る気が起きないのかわからないが、受動的ではなく能動的に情報に触れていく。

 しかし、これはめんどくさい。それよりも時給1000円で5時間働いた方が確実に5000円貰えるので、魅力的に映るのかもしれない。



【5章 読書なんてめんどいし嫌いだった】

 今では月20冊は読む。でも、僕が本を読み始めたのはほんの2.3年前からだ。

 それまではYouTubeやテレビばっかり見ていた。何もこの二つが悪いわけではない。本に限らずそもそも活字に触れる生活すらしていなかった。聲優、ナレーターを仕事にしていながらまずいとは思っていたが、何よりめんどくさかった。

 動画は放っておいても勝手に進んでくれるから楽だが、本は自分から読み進めないと進まない。読みたい本があったら、誰か要約したものを動画で投稿してくれないかなーといった怠惰っぷりだった。

 話は少し逸れるが、僕は漫画が大好きだ。ある日、古本屋に行った時、とある漫画全巻がセットで売られていた。少し昔風のイラストが好きな僕は、その漫画の表紙に一目惚れして買うことにした。

 帰ってから一気に読んだ。そのとき、本を読むってこんなにも楽しいんだ!なんで今までしてこなかったんだろう!と楽しさ半分、後悔半分だった。

 それからいろんな漫画を読むようになり、自然と活字に慣れていき、同じ著者や著者おすすめの本と派生に派生を重ねて、自己啓発、ビジネス、実用書の方にも範囲を広げていった。

 毎日、何かしらの本を読んでいた。知らないことを知れるのが楽しくて楽しくて。しかし、生々しい話をすると本を買ってばかりでは支出ばかりでそのうち限界が来る。聲優、ナレーターのお仕事もしなくてはいけないが、そんなに頻繁にあるわけでもない。

ここから良くも悪くも「お仕事になる本の読み方」をするようになっていった。

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正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。