【青ヶ島滞在記】お掃除終わりのコーヒー
〜前回の記事のあらすじ〜
青ヶ島に来て芽生えた感情がある。人間関係について。
8月18日 お掃除終わりのコーヒー
8時から9時の間に起きて、モーニングルーティーンであるVoicyを聴きながらの顔のマッサージをする。頬の血流が良くなったときにくるジリジリとした少しのむずかゆい感覚を味わう。
青ヶ島に到着してからの1週間くらいは、ルーティーンをやる余裕がないくらいバタバタしていたので、内地で触れていた情報を聞く時間があんまり取れなかった。こちらでの暮らしやコミュニケーションに慣れることが最優先だったから。(言い訳)
10時から10時半頃、お世話になっている民宿“かいゆう丸”に行き、お風呂とトイレ掃除、ゴミ捨てなどを行う。長くても1時間くらい。おかみさんに
「終わりましたー!」
と声をかけ、宿泊場所のNYAYA(コワーキングスペース)に戻る。坂になっているが2.3分で歩いて行ける距離。
肌に痛みを感じるくらい日差しが強い。だが、天気が良いとメンタルも良くなるので好きな天候だ。観光の方は帽子とアームカバーをつけ、歩き回りながら景色を楽しんでいる。おすすめな対策。日傘でもいいが、風が強かったり勾配が急だったりするので、なるべく両手は開けておいた方がいい。
朝が弱い僕は、起きてすぐにごはんを食べられない。掃除が終わった11時くらいがベスト。ゆっくりと朝ごはん(兼お昼)を食べる。商店で買ってきたクリームパン。同じ種類の味違い(いちごジャム、ブルーベリー)がたくさんあるので嬉しい。
商店の目の前には看板猫(?)が居る。慣れていない人が触ると引っ掻くらしいので、可愛いからと言って手を出すのは危険だ。人間と同じ。
ご飯を食べ終わった後、ペットボトルで買って小分けにしながら飲んでいるコーヒーで一息つく。
ドトールヘビーユーザーの僕は「アイスコーヒーで」と気軽に頼んでいたが、喫茶店がない青ヶ島でコーヒーを飲むには、買うか自分で淹れるかの2択。
セミの声を聞きながら、食事で血糖値の上がった熱った体を冷ますコーヒーが最高に美味しい。サウナ後の整う感覚。
数日、NYAYAの掃除をしていなかったので掃除機とモップをかけ、一息ついたところでこの記事を書いている。noteを書いて、Twitterをチラ見しての繰り返し。
たくさんの先輩から刺激を受け「行動しなきゃ!」と思ったように、自分の行動からも刺激を受けてくれている人がいた。素直に嬉しい。そして、ちょっぴり恥ずかしい。
そんなこんなで14時になろうとしている。起きてからお昼が過ぎるまで早すぎる毎日。起きる時間と朝やる事が決まっているからそう感じられるのだろうか。
もしかしたら今日に限っては時間の流れがゆっくりに感じられるかも。いや、たまにはただ時間を過ごしてみるのもいいかもしれない。
あ、しまった。洗い物が残っていた。洗い物や洗濯、掃除、noteを書いたり怪談語りの動画を撮ったり、何かしらをしているので時間が経つのを早く感じるのだろう。
「ホームシックになってない?」
ホームシックにはなってないが、普段触れていたものシックには多少なっている。
秋葉原、ドトールのコーヒー、松屋の牛丼、会いたい人。これまでの生活から離れ、自分が手放したくないもの、離れたくないものがわかってきた。いつでも触れられる状態にあると分かっていても、あまり実感できていなかった感情。触れたくても触れられない状態だからこそわかった。
あぁ、やっぱり大切だったんだ。
次回「心も満たされたスパムおにぎり」
ナレーター
有野優樹(ありのひろき)
青ヶ島で収録した怪談語り
正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。