【動画🎓🎞️】インデックスファンドって実は今、第三世代なんですよって話～『お金の教科書STEP5.0』5-3

世の中には「世代」という大きな節目があります。

たとえば現生人類はホモ・サピエンスと呼ばれますが、その前の時代にはネアンデルタール人が、その前は北京原人・ジャワ原人などが人類の歴史に足跡を残しています。

「世代」といえば、戦後に多くの子どもが生まれたベビーブーマーのことを日本では「団塊の世代」と呼んだり、バブル崩壊で就職活動が「就職氷河期世代」やコンピュータや携帯電話、スマートフォンが普及していた1996~2010年代に生まれなどのデジタル・ネイティブの世代のことを「Z世代」。SNSなどが生まれながらに普及していた2010年代以降に生まれた世代(現在のティーンエイジャー)を「α世代」などと呼ぶようなこともあります。

「世代」を超えると突如として変わるというものではありませんが、育ってきた社会環境などの外的要因によって築かれる共通の価値観というものは確かに存在し、就職が楽にできた世代は転職も簡単にできると考える傾向があるのに対して、就職で苦労した世代は転職も大変だと考え慎重になりやすいという傾向にあるようです。

またデジタル機器における「世代」というのはもう少し分かりやすいかもしれません。
たとえば今では学生から社会人、高齢者にとっても重要な社会的インフラの一つとなったスマートフォン。

この前身だったのはいわずもがな携帯電話だったわけですが、その携帯電話も最初からポケットに入る大きさだったわけではありません。

その更に前身となる移動通信技術は第1世代(1G)では固定電話回線と同じくアナログ回線でスタートしました。

801型自動車電話

通話音声をFM電波に乗せて飛ばす仕組みで、日本電信電話公社(現NTT)が東京23区で1979年12月に自動車電話としてサービスをスタートさせました。
車載設備として軽量化をあまり想定していないため重量も約7kgとかなりの重さがありました。

とても「携帯する」という言葉からは程遠いものでした。

その後、1985年には車外に持ち出せる自動車電話「ショルダーフォン」が登場。重さは約3kgで決して軽くはないものの外出先などから公衆電話を探さなくても移動しながら通話できるとして注目を集めます。

こうして徐々に軽量化されていき、またアナログ音声だけだった通信も第2世代(2G)からはデータ送受信が可能になります。

同時代(1998-2011)に世界最大の携帯電話販売を誇った北欧のNOKIA*、アポロ計画での通信を担い世界初の携帯電話の販売を手掛け1989~1998年まで世界シェア第一位だった米国モトローラ社*などと日本のNTTドコモと電機メーカーは熾烈な競争を繰り広げデジタル化による通信速度の高速化は加速。

*NOKIAは2014年にMicrosoftに買収され、WindowsPhoneを発表…
モトローラ社は2012年にGoogleが買収、2014年に中国レノボに売却。
Googleは2017円に台湾HTCを買収し、Pixelシリーズを強化

1999年1月、NTTドコモが「i-mode」のサービス開始、2000年にはFOMAの愛称で知られる第3世代(3G)移動通信を世界で初めてサービス開始しました。

その後も世代交代をおよそ10年ごとに繰り返して現在は第5世代(5G)と呼ばれる移動通信規格の本格的な普及期となっています。

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最初期のスマートフォン(iPhone3G)が登場したのは2008年で、第3世代(3G)の後期にかけてで、LTE*(3.9G)が本格的に普及を始めた時期とも重なります。

*Long Term Evolution

今後も2030年代には第6世代(6G)や第7世代(7G)など更なる高速化や大容量化が進むと考えられますが、その時々に応じた性能を活かすためには対応するスマートフォンなどの端末の買い替えが必要になってきます。

また5Gが本格普及を始めた現在3G通信は多くの通信会社でサービスを終了しています。

3G停波の時期は？　ドコモ、au、ソフトバンクの3Gサービス終了をチェック

投資や資産形成においても時代の流れがあり、その流れに沿った方法を選ぶことが重要です。

しかし投資の世界というのは進歩しているようで、意外と多くの人は手垢のついた馴染んでいるものに固執しようとします。

かつてその方法で成功したという体験が、加齢と共にリスクが取りづらくなり新しい変化へ挑戦しようとする意欲を削いでいくためです。

今日、資産形成において多くの投資家にとっての運用先の中心になっている投資信託。その中のいわゆるインデックスファンドも実は密に、多くの投資家に特に意識されずに世代交代がゆっくりと行われています。

そして多くの人が意識していませんが、現在も次の世代への交代を控えています。

何故インデックスファンドは世代交代をしてきたのでしょうか？

今回は米国の経済史における大きな流れと共に、こうしたインデックスファンドの世代とその背景について解説します。

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