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入門にして傑作 〜ABSOLUT VODKA(アブソルートウォッカ)〜

記念すべき第1回目の紹介です。もうこれしか考えられません。最初はこれを選べば間違いないです。スウェーデン産の粋な奴。

ABSOLUT VODKA (アブソルートウォッカ)

・洗練されたデザイン
まず、瓶のデザインが秀逸。無地透明の瓶に、青字のゴシック体と黒字の筆記体。ラベルを貼るのは野暮だと言わんばかりに、瓶に文字が直接プリントされている。どんな空間にも馴染むデザイン。余計な装飾など要らぬという気概を放っている。

・剛柔兼ね備えた味
メーターの針が、甘味に振れた直後に辛味へ反動し、最後には原点へ戻って静止する。このような味の変遷がアブソルートの特徴です。
まず口に入れた瞬間の甘さ。あまりの口当たりの良さに、驚くこと間違いなし。キンキンに冷やした状態だと、更に柔らかい。もはや水。冷えた湧水を両手で掬って、恐る恐る口をつけたときの記憶が、感覚が、脳の奥底から駆け上がってくる。外の水は飲んではいけないと、こっぴどく言い聞かせてきた母親が、目の前の清水を指差して「飲んでみなよ」と言ってきたときの困惑・疑い・恐怖。それに打ち克った瞬間の味。勝利の美味。そんな口当たりだけで、今までのウォッカの印象は書き換えられることとなる。
そしてここからがアブソルートの真価。喉に流し込もうというタイミングで、口腔内を一閃する辛味。その絶妙な強度とサスティン! 嫌悪感を抱く直前で退いていく芸術的代数曲線。たしかに打たれた筈なのに、痛みがない。気のせいかと思う。しかしよく吟味すると残像が残っている。白色と水色が乱反射する晴天の砂浜に、巻貝の殻が一つだけ打ち上げられている。半分以上砂に埋もれているのに、その存在感が砂浜の全景を司っているような、そんな辛味。こいつに打たれたときの感覚がたまらなくて、ついつい杯を進めてしまう。

・小瓶タイプもあるよ
これは便利。出先でも飲みたいときに飲める。ちょっと寒いときなんか重宝する。適度なミニチュア感が愛らしいですね。バッグの中にいても違和感なし。

・置いているお店が多くて安い
大きめのスーパーには置いてあることが多いです。ライフとか。あと成城石井でもよく見かけます。そして、750mlで1500円いかないくらいの廉価。それでこの味はかなり得。ウォッカ入門者でも、比較的財布を痛めずにチャレンジできるのではないでしょうか。3000円も4000円もする未知のウォッカに挑戦するよりは、これを買ったほうが絶対に安全。私は今でも好んで飲んでいます。主に小瓶で。

・ストレート良し、割って良し
味の癖の少なさと値段の安さ。アブソルートのこの2つの長所を生かす方法として、ストレート・割るの二刀流をおすすめしたいです。味が独特過ぎるとストレートがきつくなり、高価だとカクテルにするのが勿体ない。この両方を同時に解決できるのは、おそらくアブソルートだけではないでしょうか。ストレートで飲み飲み、ときどき手早くスクリュードライバーを作ってチェイサーも楽しむ。イケメンすぎる。

・多様なフレーバーシリーズ
ウォッカにもフレーバーなる種類が存在します。薬草やエキスによって香り付けしてある類のものです。アブソルートには、このフレーバーシリーズがあり、これがまた美味。カシスとかシトロンとかバニラとか。仄かに感じる程度の味と香りで、ちょうど良い。フレーバーシリーズの飲み方はストレート一択かと思われます。何かで割ったら全て消し飛びそう。やったことすらない。

私はこれを飲んでウォッカの見方が変わりました。最初に手を出すならアブソルートで間違いないと思います。
「え、ウォッカってこんなにおいしいの?」
「今まで飲んでたウォッカって何だったの…?」
こんなふうにして目から鱗を落としていく人達が、これからも増えていくことでしょう。楽しみです。

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小瓶タイプ↓(小瓶はスーパーで買ったほうが断然安いです…)
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