3:紙幣と銀行の誕生

紙幣の誕生

お金の起原は国によってさまざまなものが使われていた。ということがわかりました。「稲」「布」「貝」「塩」・・。何事も慣れてくると「あれ?」となります。ほかの地域ではもっと便利なものを使っているぞ。という情報が入ってきます。そうした競争や淘汰を経て、もっとも「使い勝手の良いもの」とされたのが、「金」「銀」「銅」でした。

すぐに手に入らなく、貴重である。=みんなが欲しがる共通の物。

そして、もう1つ重要なのが古代の技術力でもこの3つは簡単に溶かすことができた。という部分です。溶かして鋳型に流し込むことで持ち運びのしやすい「金貨」「銀貨」「銅貨」を作ることができました。こうして、世界的に「金」「銀」「銅」が「お金」として流通していきました。

ただ、このお金たちをジャラジャラと持ち歩くのは危険です。そこで、どうしたのか。というと・・たくさんこのお金をもっている、お金持ちのとこへ行き、自分の持っているお金を預けたのです。そして、そのお金持ちは「確かに預かりました」と、預かり証を発行してくれました。つまり、「その預かり証を持ってくれば、いつでも金貨と交換しますよ」というわけです。

お金持ちは「信用」があります。お金持ちはお金をたくさん持っているから、この「預かり証」を持っていけば、いつでも必ず金貨に換えてくれる。と、信用した瞬間からお金持ちに発行してもらった「預かり証」をわざわざ金貨に換える必要がなくなります。つまり・・「いつでも絶対に金貨に換えてもらえる」という信用を背景にして「預かり証」のまま他の物と交換できるようになったわけです。

こうして、「金貨」「銀貨」「銅貨」から、「預かり証」自体が「お金」の役割を担うようになります。そして、強盗などの危険性もなく、折りたたんで、軽い状態で持ち歩けるようになります。これが「紙幣」のはじまりです。

両替商から銀行へ

物々交換・みんなが欲しがる共通の物・金銀銅・預り証・・と、進化をしてきたお金ですが、今度はこれを管理する人が必要になってきます。それが、時代劇などで登場する「両替商」です。

両替商の仕事は主に2つです。

1つは、金銭の売買です。金一両は何銭で取引されているのか、銀一匁は何銭で取引されているのか、これからはどうなるのかを読み金銭の売買を行いお金を設けます。

もう1つは、「預かり証」を発行することで信用取引を仲介する仕事です。(上でお伝えした、お金持ちの人たちがこれを仕事とします。)そして、これが現代の銀行業につながっていきます。

明治維新後、両替商は銀行に進化していきます。全国で誕生した銀行には番号が割り振られました。そのなかの、第一銀行は日本勧業銀行と一緒になり第一勧業銀行と、そして現在はみずほ銀行となっています。

また、両替商は室町時代頃にはじまったと言われています。そうなると、最近やっと進化したのかな?と錯覚してしまいますね・・江戸時代という長い年月の中でも「銀行」と呼ばれるほど確立した組織が誕生しなかったわけですから明治からの日本の成長は著しいと私は思います。

山崎豊子さんの代表作でもある「華麗なる一族」は、この銀行にひもづいた長編経済小説ですね。高度経済成長を背景に大富豪の銀行一家のお話を舞台としています。ドラマ化されたこともあり、親近感が湧く日本の経済変化ではないでしょうか?





この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
6
刹那な果実 -- Instagram:vlook.megumi Mail:vlook.megumi@gmail.com

こちらでもピックアップされています

お金とは?
お金とは?
  • 9本
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。