4:日本銀行の誕生

日本銀行の誕生・統一紙幣

3:紙幣と銀行の誕生までの内容でいくと、昔のお金は「兌換紙幣」ということがわかります。「兌換」とは、「取り換える」という意味です。そもそも、その兌換制度でよくやってこれたものだ。と現代を生きるわたしたちは思いますよね。。当たり前に存在している、この「お金」という仕組みも長い時間をかけてこのように存在しているわけですから「コロナ」を経た日本もきっと新しい仕組みを確立し変化し次の時代の当たり前になっていくのでしょうね・・。

さて、話を戻しまして。当時の紙幣には「この紙幣をもってくれば、この金額と同じ価値の金と換えてあげますよ」と記載されていました。(是非、Google様で画像検してみてください)つまり、昔の銀行は独自にお金を発行していたわけです。そして、お気づきの方もいらっしゃる通り、自分たちの持っている金の量以上にお札を刷ってばら撒く悪徳な銀行が出てきたわけです。

「最近、この辺りでお札がたくさん出回っているけど、本当にお金はあるのだろうか?怪しい・・とりあえず金に換えておこう」と取り付け騒ぎが起きます。「いつでも金に換えてくれる」という信用が崩れてしまいます。そして、その銀行はお札を発行した分の金を持っていないわけですから当然潰れてしまいます。そしてその連鎖が起き、金融不安になったわけです。

「金融不安が起きると、経済の発展が妨げられてしまう。国にとって望ましくない。お札の発行を各銀行に任せるのはやめて、国の信用を背景とした中央銀行のみがお札を発行できるようにしよう」と明治政府は決めました。そうして、誕生したのが「日本銀行」です。

今、話題の日本の資金を管理しているのもこの「日本銀行」です。銀行券(紙幣、貨幣)を発行する「発券銀行」であり、通貨価値の安定を図る金融政策を司るため、「通貨の番人」とも呼ばれています。また、市中銀行に対しては預金を受け入れるとともに、最後の貸し手として資金を貸し出す「銀行の銀行」であり、国の預金を受け入れることで政府の資金を管理する「政府の銀行」という立場も持ちます。
中央銀行は金融政策を通じて、物価の安定に対して責任を負っています。また、金融に関して独自の判断をするという位置づけで、政府から独立した存在であることが求められています。
各国の中央銀行総裁と財務大臣が一堂に会して経済・金融問題について話し合う財務大臣・中央銀行総裁会議が、G7、G10、G20として定期的に開催されています。コロナによる金融対策も政府と日本銀行が会議を行っているわけです。さて、この日本銀行の役割について砕いてお伝えしていきます。

日本銀行の役割① 銀行にとっての銀行

銀行に預金をします。これと同様に、銀行は日銀(日本銀行)に預金口座をもっています。普通預金だけでなく、当座預金ももっています。当座預金とは決済専用口座ですね。決済・支払いに特化した口座になっているため普通預金とことなり、お金を預けても「利息」はつきません。その代わり、「手形」「小切手」の発行が可能です。つまり、当座預金はペイオフになっても預金額が全額保証されるということです。このように普通預金と当座預金をうまく利用することで、さまざまな決済を実行しています。

ん?となりますよね・・

例えば、わたしがクライアント様の売上を三井住友銀行から送金するとします。でも、クライアント様の使用している銀行はみずほ銀行です。三井住友銀行からみずほ銀行に送金することで、クライアント様はみずほ銀行よりお金を引き落とすことができます。

でも、これはみずほ銀行員が、三井住友銀行までお金を持っていったわけではもちろんなく、この決済は各銀行が日銀に開いてある当座預金の中で行われているため一瞬で終わります。つまり、この場合だと三井住友銀行の当座預金が減り、みずほ銀行の当座預金が増えるという決済が成立したわけです。

日本銀行の役割② 政府の銀行

私たちは日本銀行に預金することはできませんが、その代わり、日本銀行にあるお金を納めることができます。それは、何か?というと「税金」です。私たちが納めた税金は「政府の銀行」である日銀の金庫に入っています。

日本銀行の役割③ 紙幣を発行する発券銀行

さて、日本銀行はどのような仕組みでお金を発行しているのでしょうか?日本銀行が「お金を発行できる」銀行といっても、好きなときに好きなだけ発行できるわけではありません。トップ部分で昔のお金は兌換紙幣というお話をしましたが、お伝えした通り「お札は金と交換してもらえる」という形で紙幣として信用を得ていたのです。この、「金の量がお札の信用を保証する」仕組みを「金本位制」と言います。金の量が多ければたくさん紙幣を発行でき、少なければ少しの紙幣しか発行できないという単純明快な仕組みです。しかし、この金本位制は第一次世界大戦後、経済が大混乱するなかで世界中の銀行がやめてしまいます。何故でしょう?何が問題だったのでしょう?

金本位制を採用していると、その国の中央銀行が持っている金の量しかお金を発行できないわけです。でも、政府として景気が悪くなってしまったときなどには、景気対策としてお金の流れをよくするため、市場に流通するお金を増やしたい。となりますが、金本位制だとある一定量までしか発行することができません。そうなると金融政策にも限界がでます。

金本位制では、20世紀の経済発展についていけない。と先進諸国は考え「これからは中央銀行が持っている金の量に関係なく、お金を発行できるようにしよう」となりました。これが「金本位制からの離脱」という歴史的な事件です。この時以来、銀行の紙幣は「兌換紙幣」ではなくなり、「不換紙幣」となり、金とは交換できない紙幣になったのです。

もしかしたら、コロナという世界規模の不況によりこのときのような歴史的な制度改革が起きるかもしれませんね・・。

さて、金本位制がなくなったことにより「お札に対しお札の価値」がなくなり、ただの紙切れとなります。ですが、この紙切れが「お金だ」という信用・信頼、共同幻想があれば、「お金」として通用します。

中央銀行、日本ならば日本銀行はどのようにしてお札を発行しているのか。という問題に戻ります。金本位制から離脱し何を基準に紙幣の発行を行っているのでしょう?・・それは、現代において、金に代わる「価値のある物」というのは、実は、「国債」なのです。

国債の量が紙幣の量を決める

国債=国の借金

え?借金を基準にして紙幣の発行をしているの?と驚きですよね。

日本銀行は政府の発行した「発行済み国債の量」によって、お札を発行する量を決めているのです。稼いだ量ではなく借金の量・・が基準。なんとも面白い仕組みです。政府が国会で予算案を通すことで、その年に発行する国債の量が決まります。=「今年はこれだけ借金しますよ」ということを国会議員が承認するのです。この国債を、一般の銀行や個人が買います。中央銀行は、その一般の銀行が買った国債を買い上げ、そこでその買い上げた額と同じだけの紙幣を発行するわけです。

もちろん、一般家庭が車や家を購入するときにローンを組むように国も自由に借金ができるわけではありません。

ちなみに、第二次世界大戦前までは国が借金をしようとして国債を発行するとそれを日銀が直接買い取る仕組みがありました。つまり、政府はお札をその場で日銀から受け取れたわけです。そしてそのお札を使用して、戦争のための支払いにあてていました。

つまり、国債を発行すればした分だけお札を発行できたわけですからインフレーションが起きます。お金を刷りすぎてお金の価値が下がってしまうわけです・・。戦後、このような事態を反省し、政府が発行した国債を日銀が直接引き受けることはやめましょう。ということになりました。

インフレを避けるために、現在の日銀は直接国債を引き受けることはせず、各銀行が勝った国債や社債を、銀行から買い上げ、その時点で紙幣を発行し各銀行に紙幣を渡すようにしています。こうすることで、政府の国債発行を抑え、お金の流れを調節しているのです。

国債の購入方法や仕組みについてはこちらを見てみてください。





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