『点鼻スプレーが無いと生きていけない、を綴る』

僕はずっと鼻炎持ちだ。鼻が詰まっている時は何も考える気が起きなくてイライラする。
どこに行くにも点鼻スプレーが無いと怖くなる。外に出る時は必ずポケットに点鼻スプレーを入れたかどうか確認してから家を出る。
本当は効果が強すぎるという理由で点鼻薬はあまり使わない方が良いらしいのだけど、どんな薬を飲んでもすっきりしなかった鼻がこのスプレー１発でスッキリするのだ。「1発でスッキリする」という文字面だけ見たら、まるで麻薬だ。しかし僕のような鼻炎持ちからすればまるで麻薬のようなものかもしれない。
鼻炎スプレー「一度やればぶっ飛ぶんだよー。」鼻が「スッキリすれば世界が違って見えるな。」
どうだろう。「」内だけ見ると完全にヤバイ。

小さい頃から鼻炎持ちなので、鼻詰まりはもう慣れたものだが、テレビドラマを見ていると鼻炎持ちからしたらムズムズすることがある。
例えば子供が誘拐されたシーンで、口にガムテープを付けられることがある。あれを見るたび、鼻炎持ちからしたら、鼻詰まりで呼吸出来なったらどうすんだ、と犯人に対して訴えたくなる。もし自分があんな状況になったら、誘拐された恐怖よりも、鼻詰まりで呼吸が出来ない恐怖の方が勝るかもしれない。

これから僕を誘拐する人がもしいらっしゃってこれを読んでいたら、どうか口はガムテープで塞がないで欲しい。絶対に、絶対に騒がないので。
よろしくお願いします。