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食べチョクのモメンタムを信じて。食領域への再挑戦と覚悟 #食べチョクチーム

6月に2人目のPdMとしてJoinした横山。前職で食領域の事業を大きくする難しさを痛感したと語っていたが、それでもなおビビッドガーデンでのチャレンジを決意した理由はなぜなのか。詳しく聞かせてもらいました。

横山 竜太郎 プロダクトマネージャー
幼少期をエクアドルで過ごし、後にアメリカ、ネパール、イギリスに住む。ベンチャー2社立ち上げ後、自身の経験からより楽な買い物体験を作るために株式会社ミクシィ 新規事業開発室にてオンデマンドグロサリーデリバリー事業「mikuma」を企画、立ち上げを担当。2022年6月ビビッドガーデンに入社。

二度目の食領域へのチャレンジ、その身で学んだ難しさと必要な覚悟

ーー前職も食の領域ですよね。どんなチャレンジと学びがありましたか?

元々前職のミクシィでは新規事業開発室にて”mikuma”というグロサリーデリバリーサービスのPOをやっていました。そこで昨今のユーザーのライフスタイルに合わせられるように地域のスーパーやパン屋さんなどから直接アプリ上で買い物が完結するプロダクトとして提供していました。

業務内容としてはメンバー集めから、企画書作り、アライアンス、CS、ユーザーストーリー作り、競合のリサーチなどを担当していました。またリリース後は優先順位の選定や発信コンテンツの制作、商品管理、オペレーションの対応なども幅広く担当していました。また欠品のシステム周りでも特許も取りました。

当時まだ思い出すのは、ユーザーとのCS上でのやりとりがある中で、ユーザーからすごい使いやすかったって言葉を聞いたんですね。その時に自分達が作ろうとしているプロダクトの”便利さを訴求する”という方向性は間違ってなかったと思いました。

ただもどかしかったのは、提供当時は港区と渋谷区を中心に展開しており、オンラインで完結するといってもローカルマッチングサービスなのでせいぜい提携スーパー/店舗から3キロの範囲内でしか提供することが出来なかった事です。
そういう時に販路をしっかり確立する事業の難しさ、オペレーションの確立の難しさ、沢山のステークホルダーが関わる中で間違えないように事業としての選択肢を選ぶことの困難さを学びました。

ーー横山さん目線でこの食の領域、ひいてはECの領域に関してどんな印象を持っているのでしょうか?

ビビッドガーデンが提供するサービスは市場規模としても魅力的ですし、国内大手を含めた大手外資ECなども参入してきて、競合がひしめく環境になりつつあります。アメリカでは同領域でもInstacartやGrubMarketなどユニコーン入りした企業もあり、この領域に注目が浴びられるようになってきたのではないでしょうか。

ECでは通常のサービスに比べても関わる人が多いですし、このようなマーケットプレイス型ビジネスはネットワークを作り上げるのも、拡大し続けるのも難しいのは自明です。例えば前職でのオンデマンドデリバリーは、CSの緊急度も高いものが多いですし、扱う商品もとても多い。通常のサービスに加え、輸送手段(ギグワーカー)も確保しないといけない。
その中でユーザーが満足し続けるシステムを作り上げるのも、作り上げるためのチームや組織を用意するのも困難だと思います。 また業界の首位に立つためにも、お金も時間もチームも必要だなと強く感じます。そこまで投資をきちんとやり遂げる覚悟があるかどうかも勿論大事だと思います。

グロースしてくために食卓に届く”生産者さんのこだわり”を最大化する

ーーそういったECの領域で食べチョクが強みになる部分はどこになると考えていますか?

食べチョクでは数万種類のSKU(商品数)を扱っていますが、これもマーケットプレイス型ECの面白さを感じるポイントです。商品が増えれば増えるほど、そしてユーザーが増えれば増えるほど、ユーザーに体現してもらいたい体験の幅が広がります。今まで会社が培ってきた生産者さんやユーザーとの信頼を勝ち得たからこそ追求できるポイントでもありますが、さらに、いちPdMとしてより良いユーザー体験を持ってもらえるよう具体化できるチャンスでもあるなと感じています。また今後の効率化、拡大化を行っていく上でも打てる手をまだ沢山残しているというのもやりがいを感じるポイントです。

ーーその強みを元に、どんなプロダクト作りを目指していこうと考えてますか?

個人として考えているのは、まずグロースです。非線形の成長を遂げるために、よりユーザーに届ける価値を最大化していきたい。生産者ファーストであるのは変わりませんが、内食、中食、外食の分野に関わらず、多種多様なユーザーの食卓に届く”生産者さんのこだわり”を最大化して行きたいと思っています。食べチョクを通じた供給側の量だけではなく、需要側におけるニーズの最大化を行うには、きめ細かいサービスの提供だけではなく、食べチョクを通してしか感じられない価値をより、理解しやすくしていく必要があります。

食におけるローカルマッチングのサービスは、その時に食べれるものが広義の意味で競合対象となります。無論それには、UberEatsなどのオンデマンドデリバリーや飲食店、社食、コンビニなども挙げられます。またスーパーにおけるカテゴリーは店舗ごとによって変わりますが、冷凍食、ミールキット、お惣菜なども含まれています。今後、食べチョクはそういった商品やサービスらと広義の意味で競合関係となってくる中、それでも食べチョクを知ってもらい、良さを感じてもらい、使い続けてもらう理由を自ら作って行かなければなりません。また使い続けてもらうことによって、より生産者さんへ還元していくという従来のネットワーク効果も最大化していくことが今後の課題となってくると感じています。

また農作物に限らず何かを作ったことがある人や作ろうとした人なら分かると思いますが、そこにこだわりや想いが毎回そこに生まれてくる中で、よりそのストーリーの深度が伝わるようにしていければ、より素敵なプロダクト体験が生まれてくるのではないかと感じています。今日ほど各商品のストーリーとしての共感性が望まれている時代はありません。生産者さんが育ててきた想いも一緒に伝え、美味しさ、驚き、便利さ、健康への配慮を知ってもらい、そして生産者との関係性を育んでもらいたいと考えています。

“生産者ファースト”という骨太なカルチャーが生むモメンタム

ーー食の領域に関わる仕事の中でも、ビビッドガーデンを選ばれた背景を聞かせて下さい

元々食べることも、作るのも好きだっていうのが根本にあります。またプロダクトを作る上でやはり社会の問題を解決しているサービスに惹かれるという意味合いも強いです。根本的な人間の欲求に訴求するものや、より人々の人生が豊かになるために賛助できるかというのも大事にしています。

食べチョクでは、代表の秋元さんも言っているように、生産者ファーストで成長してきた背景があります。そのカルチャーがしっかり浸透しており、プロダクトやオペレーションにも反映されていました。そういった骨太な場所で一緒に仕事をしていきたいと感じました。

ーー骨太なカルチャーから作られる組織について、横山さんの中でこの組織ならいける!と思われたのはどんな部分になりますか?

組織が大きくなるに連れて、通常のやり方では太刀打ち出来なくなることはよくあることですが、ビビッドガーデンでは常に組織の在り方を問いていると感じました。自分の持っているタスクを担当するだけではこのようなモメンタムを作るのは逆にすごく難しい。その中で各々が成し遂げようと考えているのではないかと思いました。

個人的に会社やプロダクトをグロースさせるのは機能ではないと思っています。どちらかというと取り巻く環境に柔軟に対応しながら、解像度を変えながら解決策を模索する姿勢です。ビビッドガーデンは各種KPIに達成するための必要なデータをうまく使っていくという部分も整いつつありますし、かといって完全にデータドリブンでもありません。そこにもやはり会社としての柔軟性が現れている気がしますね。

それにトップダウンだけではなく、ボトムアップで施策が数々走っているのも魅力的でした。事業を走らせる時に、自分が言っても何も変わらないという雰囲気があると全否定されてる気分になってしまい、逆に成長のスピードが阻害されてしまいます。かといって見当違いな事ばかりやっていては逆に事業にダメージを与えてしまいます。そういう意味では学びながらチャレンジし続けるということを実直にやっている組織だなという印象を受けたのも入社につながった理由の一つです。

ーー実際に入社されてまだ数日ではありますが、改めて会社の雰囲気に関して思うところはどんなところになりますか?

実際に入社してからも”嬉しい声やお手紙”というSlackのチャンネルがあるのですが、そこでは生産者さんとの繋がりや、ユーザーが直接生産者さんから買う事を喜んでいるのを感じられる過去の取り組みが分かるようになっています。ここまで真摯に向き合うのも通常のサービスではとても難しい中、そこに何を大切してきたかという部分が垣間見えました。

各種チャンネルや予定もとてもオープンに設定してあり、透明性もあります。プロダクトとして発足以降、メンバーの数も増えてきていますが、その中でもやはりやっていきたいこと、やっていかなければならないことを浸透させようとした努力があったのだろうと思っています。

今後は何を大切にしてきたかという歴史の部分を踏襲しながら、今後の拡大フェーズにおいて適切なユーザー体験に落とし込んで、一人でも多くの方に食べチョクの魅力を発見してもらいたいと思います。マーケットプレイス事業ではそれぞれのアトミックネットワークの密度が勝敗を決すると言っても過言ではありません。その中で勝つために必要なことをビジネス的にもユーザーの心理的にも何が必要かということを常に問いていきたいと思います。

ーーありがとうございました!!


開発組織はプロダクトの事業価値を最大化すべく、さらなる進化を目指しています。
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