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はちみつ Handbook(一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会青年部 構成)

蜂蜜の基礎知識や様々な花の蜜の特徴などをまとめた本です。 40種類の単花みつのプロフィールなどがわかりやすく掲載されている、 ハンディーサイズの本です。 ミツバチが蜜を取る40種類の花の絵を、描きました。 なぜ、ミツバチは蜜を集めるのか。花の蜜と蜂蜜の違い等、 私たちが知っている知識よりもさらに詳しく知ることが出来ます。 (Amazon内容紹介)

最近、仕事の関係で蜂蜜を取り扱うようになり本書を手に取ってみたがなかなかに面白い。そこで、ここでは本書でまとめられていた蜂蜜の知識を一部紹介してみたいと思う。

1はちみつが出来上がるまでの過程
働きバチは花から吸い取った蜜をお腹の中にある「蜜胃」と呼ばれる袋の中に一旦貯め込み、蜜胃がいっぱいになると一度巣に戻る。そこで、運んできたミツを巣で待っている「内勤バチ」と呼ばれる別の働きバチに口移しをする。この過程で体内の酵素を使って、花のミツの甘み成分であるショ糖の大部分をブドウ糖と果糖に分解される。さらに、花のミツでは約60%前後ある水分を、20%近くまで濃縮される。このプロセスによって、花のミツより甘く、腐らない蜂蜜が出来上がる。

2はちみつの種類(大きく分けて3つ)

・単花蜜

ミツバチが単一種の花から採取してきた花のミツ。
ミツバチにはいったんひとつの蜜源に辿り着くと、そこのミツを採り終えて巣に帰るまでは他の花には行かない「訪花の一定性」という習性があり、 この習性を生産に生かしている。
・百花蜜
多種類の花のミツが混じったハチミツ。
・ブレンド蜜
様々な単花蜜や百花蜜を人為的にブレンドして作られたハチミツ。
単花蜜や百花蜜では、香りや色、味といった品質を常に一定に保つのが難しい為、蜜をブレンドすることによってカバーしている。

3結晶化について
蜂蜜が白く固まるのを結晶化といい、蜂蜜に含まれる糖分がミツに混じっている花粉などを核として固まったもの。結晶の度合いは含まれているブドウ糖の割合や花粉の量などで変わってくる。白く固まっていても栄養価や品質が劣化しているわけではなく、50~60度のお湯でゆっくりと湯煎すれば溶けて元の状態に戻る。60度以上を超えると品質の変化が著しくなるので温めすぎには注意。

4国産と輸入はちみつ
日本国内での蜂蜜自給率は5%程度と言われており、市販されている蜂蜜のほとんどが輸入品。

・日本のハチミツの輸入統計(2016年1月~12月)
1中華人民共和国(73.2%)
2アルゼンチン(8.7%)
3カナダ(6.3%)
4ハンガリー(2.5%)
5ミャンマー(2.3%)


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