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できそこないの男たち(著者:福岡伸一)

<生命の基本仕様>----それは女である。本来、すべての生物はまずメスとして発生する。メスは太くて強い縦糸であり、オスは、メスの系譜を時々橋渡しし、細い横糸の役割を果たす「使い走り」に過ぎない----。分子生物学が明らかにした、男を男たらしめる「秘密の鍵」。SRY遺伝子の発見をめぐる、研究者たちの白熱したレースと駆け引きの息吹を伝えながら≪女と男≫の≪本当の関係≫に迫る、あざやかな考察。(Amazon内容紹介より)

先日、近くの図書館を歩いていると、子連れの夫婦が図書館から出てきて、お父さんが子供に向かって「こっちの道から帰るよ」と声をかけていた。ただ、お母さんは別の道から帰りたかったらしいのか「お父さんについて言っちゃダメ、こっちの道から帰るよ」と子供に向かって声をかけた。すると子供は、躊躇する事なくお母さんの後ろにドンドンとついて行き、お父さんも仕方なくお母さんの後ろについていった。

この光景を見た時、「日本のジェンダー・ギャップ指数は110位(2018年)とされながらも、家庭内の立場は女性の方が上なんだなあ」と、その男性にしみじみとした同情を覚えたのだが、生物的見地から男女の関係を見てみると、生命の基本仕様は女であり、男はその端くれに過ぎない。その為、「子供が女性(母親)について行くのはある意味当たり前なのかな」とその時思ったのだが、そんなものの見方を与えてくれたのが本書である(なので次回、これをテーマにエッセイを書く予定!→実際に書いてみました「シリにしかれる男たち」)。

男はなぜできそこないなのか…その理由を知りたい方は是非読んでみてはどうだろうか?


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