
岩手県の公的統計オープンデータでDashboardをつくってみた【土地面積編】Rev1.01
先日、こういったものをつくってみました。
普段のデータ分析業務ではマーケティングや営業活動ばかりを扱っているので、別ジャンルに挑戦。
— のぶさん|BizOpsの人 (@VisionTalk25) November 9, 2022
前提は
●自治体の公的統計データ(オープンデータ)を使う
●対象は、地元岩手県とする
第一弾は「土地面積編」です。 pic.twitter.com/eaNfTIatqd
その紹介記事がこちら
その時点では自分なりに納得の出来だったのですが、日をおいてあらためて見た際に大きく2点修正したくなり、手を加えてみました。
01丨市町村を「振興圏」でグルーピング
振興圏というのはいわゆる「広域市町村圏」のことで、岩手県では①県央②県南③県北④沿岸の4つがあります。
データを見る際は「森を見てから、木・枝を見る」とステップを踏むのがセオリーなのですが、最初につくったものは「県→市町村」で「森→枝」みたいなものだったので、「県→振興圏→市町村」とすることで「森→木→枝」としたわけです。
‖ BeforeAfter
before
中央に配置している横棒グラフが市町村単位
右上の絞り込み条件の1つが市町村単位

after
中央に配置している横棒グラフの初期値を振興圏単位とし、ドリルダウンで市町村単位へ
右上の絞り込み条件の1つを、市町村単位から振興圏単位に変更

これにより、4つの振興圏の特徴をつかみやすくなりました。
‖ 県央エリア
県央は県庁所在地の盛岡市を含むエリアですが、土地種類の比率は
— のぶさん|BizOpsの人 (@VisionTalk25) November 12, 2022
◯山林が約70%
◯田畑が約15%
◯原野が約4%
◯その次が宅地で、約3%
観光地としては「小岩井農場」や「くずまき高原」が有名ですが、面積では県央に占める比率は2%ほど。それでも、宅地と同じくらい占めているとも言えます。 https://t.co/LTfCudcplg pic.twitter.com/C6QNDyu1MT
‖ 県南エリア
次は、県南エリア。4つの広域市町村圏のなかで最も広く、県央と同じ8つの市町村で構成されています。
— のぶさん|BizOpsの人 (@VisionTalk25) November 12, 2022
◯山林が70%弱
◯次いで比率が高いのが田で16%、岩手県全体に対しても65%ほどを占めている
◯畑と原野がだいたい同じくらいで約5%
◯宅地は約4%
「ひとめぼれ」「金色の風」が米の代表的品種 pic.twitter.com/gEZyHbbq5I
‖ 県北エリア
次は、県北エリア。県南とは反対に、4つの広域市町村圏のなかで最も面積は小さいのですが、県央・県南と同じ8つの市町村で構成されています。
— のぶさん|BizOpsの人 (@VisionTalk25) November 12, 2022
◯山林が約80%!
◯次いで比率が高いのが畑で約9%
◯その次が田で約4%(岩手県全体に対しては25%)
◯宅地が約2%
雑穀・そば等の食文化と米が特徴です pic.twitter.com/aNEeNdLVKB
‖ 沿岸エリア
最後は、沿岸エリア。9つの市町村で構成され、県南に次ぐ面積となります。
— のぶさん|BizOpsの人 (@VisionTalk25) November 12, 2022
その名の通り太平洋沿岸に沿って広がっているのですが、県央・県南・県北との間には山々が広がっているため、沿岸エリアの約9割が山林で占められています。
田畑は多くなく、水産業とそれを活かした観光業が特徴です。 pic.twitter.com/OdjzhN3YtD
02丨振興圏・市町村と土地種類のクロスでヒートマップ
上記の変更だけでも見やすくなったのですが、振興圏同士あるいは市町村同士の比較をする際に、絞り込みではなく並べて見比べることも必要となります。
そこでもう1ページ追加して、振興圏・市町村と土地種類のクロス集計とし、ヒートマップにより色の濃淡で面積の大小を感覚的につかみやすくなるようにしました。
‖ 振興圏と土地種類でクロス

‖ 振興圏を市町村にドリルダウンして、土地種類とクロス

03丨次回予定は「人口・世帯編」
予定外の見直しを行ったので次回作への着手が遅くなりました。
しかし、今回の見直しは次回作でも考慮しなければいけないポイントだったので、やってよかったです。
次は、「人口・世帯編」を予定。
今回までの土地面積編ではやりませんでしたが、人口や世帯数は「時系列変化」も可視化してみようと考えています。
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