『素直でいい子なんだけど』な社員とのコミュニケーションの取り方とは?
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こんにちは。
ビジョンプロジェクトの我那覇です。
組織づくりコンサルを長年やってきて、
今も昔も変わらないことがあります。
それは、、、
『素直でいい子なんだけど…』
『いい子』の後に、
“なんだけど…”が続くことです。
今日はそんな社員と
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どうコミュニケーションを取っていったらいいのか
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についてお伝えします。
そして、お時間ある方は、是非とも後述される、
【なぜその関わり方が効果を生むのか】
まで読んでいただき、理解を深めてもらえたら嬉しいです。
1. 私自身も体験した『いい子なんだけど…』
この後に続く言葉は、
・同じミスをする
・何回も同じことを繰り返す
・途中でやらなくなる
・伝えたことをやってくれない
このような言葉が続きますが、
みなさんも一度は、この状況に直面したことがあると思います。
いい子だからこそ、見捨てられない。
きっとどうにかやれるようになってくれるはず。
最初から100できる人なんていない。
そんな気持ちを持ちながら、社員の育成に取り組むのですが、
教える側も人間なので、あまりにもこの状況が続くと、
イライラしたり諦めたくなったりもすると思います。
では、そんな社員の方とは、
どのようにコミュニケーションを取ったらいいのでしょうか?
2. 必要となる2つのステップ
私が実践したステップは2つです。
①出来ることを認めてあげる
②出来る事実を活用する
これだけですが、それぞれについてもう少し詳しく書きますね。
①『出来ていることを認めてあげる』
これはなんでもいいです。
・掃除が丁寧
・挨拶が気持ちいい
・笑顔が最高
素直でいい子だからこそ、何かしら良いところがあるはずです。
そもそもで人には、必ず何か良いところがありますので、そこを認めてあげてください。
この段階では、『仕事に関係ないこと』の方がいいです。
なぜなら、新入社員であればあるほど、仕事に直結する良いところは見つけにくいですし、
まずは人として出来ていること、良さ、取り柄を知って認めてあげることが
重要になってくるからです。
そして、そこをしっかりと言葉で伝えてあげましょう。
この関わりをしばらく続けたら、次のステップです。
②『出来る事実を活用する』
例えば、掃除が丁寧に出来る、だけど資料作成は誤字脱字が多くて、いつも修正ばかりという社員がいたとしたら、コミュニケーションの取り方としては、以下のように接してみます。
「〇〇さん、掃除が丁寧に出来るから、資料もきっと丁寧につくれるよ!だから、もうちょっと頑張ってみよう!」
こんな感じが『事実の活用』です。
ようは、仕事と関係ないことから仕事における共通点を見つけて、
繋げる、活用するということです。
これを繰り返すことで、少しずつですが、
仕事ができるようになり、教える側の頭を悩ますことが減っていきます。
方法論としては、以上ですが、
なぜこのコミュニケーションが効果的なのか?
というところまでを知った上で、実践された方がいいと思いますので、
お時間ある方は、次もお読みください。
3. 聞く耳を持ってくれる
前述のようなコミュニケーションで関わると、効果的な理由は、
『相手が聞く耳を持ってくれるから』です。
最初のステップ『出来ていることを認めてあげる』ことで、
相手は、自分のことを見てくれているという気持ちになります。
そして、単純に褒められたら、年齢やポジションに関係なく嬉しいものです。
その感情や気持ちが芽生えることで、相手は聞く耳を持ってくれます。
聞く耳を持ってくれると、教える内容や伝えている内容の入り方が変わります。
そうすることで、より一層、意識をして取り組んでくれるようになります。
重要なことは“相手に聞く耳を持ってもらう”ことです。
『出来ていることを認めてあげる』は手段ですので、
聞く耳を持ってもらう方法が別である場合は、認めてあげなくてもいいのですが、一番取り組みやすいはずです。
4. 素直でいい子なんだけど…の根本は関係性
前述の通り、聞く耳を持ってもらうことが、
重要なので、先に記載した方法論は、参考程度に留めていただいて構いません。
いい子なんだけど…という社員が変化しないのは、
その社員が悪いわけではないです。
課題の本質は『聞く耳を持ってもらえていない関係性』です。
好きな人、尊敬する人の話は一生懸命聞くけど、
誰か分からない講演会は寝てしまうし、そもそもで行く気にもならないということと一緒です。
話を聞きたいと思っている人からの言葉は、
残りやすいし、実際にやれるようになった嬉しくなりますよね。
大切なことは、『教えてもらいたい』という関係性をいかにつくるか?
これは、上司やリーダーなど組織のトップの人の重要な仕事になっています。
5. まとめ
もし、今あなたの近くに『素直でいい子なんだけど…』な社員がいらっしゃいましたら、
『出来ていることを認めてあげる』
『出来る事実を活用』
このプロセスの中で、“聞く耳”を持ってもらい、
『話を聞いてもらえる関係性』をつくってください。
課題の本質はここであり、
この関係性が土台として構築された後に、内容や伝え方、言葉選びなど細かな部分を修正し、育成につなげていってもらえたらと思います。
今日はここまでです。
最後までお読み頂きまして、
ありがとうございました!
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