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性相近し、習い相遠し

子曰く、性相近し。習い相遠し。子曰く、唯上知と下愚とは移らず。
子曰、性相近也。習相遠也。子曰、唯上知興下愚、不移。
(陽貨第十七)

孔子先生が言いました。先天的には差はない。後天的に差が生まれてくるのだ。生まれた時ではなく、学びや習慣によって、人は差ができる。どのようにしてもその差は埋められない。

上積みの習慣

練習試合などで3本目,4本目で徐々に本来のプレーを取り戻すようなシーンが見られます。
個人で当然に持っているべきプレーモデルや、テクニックを生かすための判断の基準が抜け落ちてしまい、指導者のコーチングの中で思い出すという取り組みの繰り返しでは、十分な成長とは言えません。
公式戦であれば、その1本目のパフォーマンスが全てとなります。

子曰く、黙して之を識し、学びて厭わず、人に誨えて倦まず。何が我に有らんや。
子曰、黙而識之、学而不厭、誨人不倦。何有於我哉。
(述而第七)

孔子先生が言いました。寡黙に心に刻んで記憶し、学びを苦労と思わず、学んだことを人に教えることをはばからない。これ以上、私に何があるだろうか。

心に刻んで記憶する習慣

習慣となるまで66日掛かるといったこと言われています。
これはある博士の実験によるものですが、その習慣化は個人差があり18日~250日までの幅があるようです。
その個人差の影響は、「心持ち」ではないでしょうか?
それを取り組む、次の日もそれを取り組みたいと思う。それを繰り返す。

試合の中でミスがあっても、それをネガティブなものとして捉えるのではなく、在るべきものとして捉え、そこで気付きを得られたことに嬉しさを感じている様な選手はどんどんプレーの基準が高まっていきます。

習慣が身に付ける夏休みに

もうすぐ夏休み。選手達には、よりよいサッカー習慣を身に付けていくための夏休みにしてほしいと思っています。
オフザピッチでも、起床や就寝時間がばらばらになってしまったり、計画的な宿題や学習する時間を確保できなかったり、生活習慣が乱れる夏休みになってしまう可能性もあります。

ピッチの中でも、外でも、より良い習慣を身に付けてやろうといった心持ちをつくって夏休みに入ってほしいですし、指導者は選手に主体性ある習慣化を促していくプランニングが必要です。

目標を持って、心を磨き、テクニック・身体を鍛える努力をしていこう!

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