格差が広がるにじさんじ、箱で推されるホロライブ。
恣意性の無いように昨日のランキングを持ってきました。全体を閲覧できる見やすいサイトがあれば教えて下さい。
まず上の方を見ると、1位に葛葉、5位と7位に叶ということで、にじさんじとホロライブに大きな差はありません。
ですがこのランキングの下の方に着目すると、ホロライブの中で一番同時接続数が少ないのが天音かなたのメンバー限定配信で1334人。
その下に、にじさんじの配信者が14名います。これがにじさんじの現状であり日常です。
数字の話をしたいわけではないのでさっさと本題へ。なぜにじさんじとホロライブにこれほどの差があるのでしょうか?
二大Vtuber事務所、なぜ違う?
その最も簡潔で最大の理由は、ホロライブはホロスターズと別箱扱いだからです。
こんな感じでホロライブプロダクションにおいてホロライブとホロスターズは完全に別扱いです。
当然コラボも稀であり、ホロライブ公式チャンネルに出ることもない。
それはホロスターズが伸び悩む原因にもなっています。
ホロライブとホロスターズの間に大きな人気格差があることは言わずもがなです。
ですが女性タレントのみで始まった箱でアイドル売りを推していくならば、こうなるのが必然とも言えるでしょう。
つまり男女別箱という形を取ることによって、ブランドイメージとアイドル的イメージを守っているのが今のホロライブです。
代わってにじさんじはどうか。
まず元々が男女混合箱であり、男性ライバーと女性ライバーの間である程度視聴者層が分かれています。
視聴者層の均衡が崩れると当然のように格差が生まれます。要は、男女の人気差がそのまま箱内の人気差に直結してしまうわけです。
そしてそれどころか、にじさんじは海外のVtuberグループであるNIJISANJI ID、NIJISANJI KRとも統合しました。
これによって言語による人気差も浮き彫りになる形となりました。
箱の中の視聴者層が分かれているのにも関わらず、一緒くたになっているのが今のにじさんじです。
つまり人気格差におけるにじさんじとホロライブの大きな違いは、それが箱内にあるか箱外にあるかということなのです。
もう一つの違い。月ノ美兎とときのそら。
ここまでは大分マクロな、箱全体としての話をしてきました。
ここからは少し具体的な話をしていきます。
実はにじさんじとホロライブにはもう一つ違いがあって、それが格差を表面化することに繋がっています。
いわゆる1期生ブランドです。
にじさんじの月ノ美兎、ホロライブのときのそら。2人はある種別格の存在としてそれぞれの箱に君臨しています。
月ノ美兎が、にじさんじの少しおっかねーけどおもしれー奴らというイメージを定着させ、その人気と知名度を押し上げていった。
ときのそらが、ホロライブの歌って踊る清楚なアイドルというイメージを確立し、その象徴として守り続けた。
どちらも箱の始祖といえる存在です。
しかしながら、そこには明確な違いがあるのです。
同期の存在。月ノ美兎には同時にデビューした仲間が居て、ときのそらには居ない。
にじさんじには始祖がたくさん居るんです。
1期生という恩恵を受けていた彼らも、続々とデビューする新人の波に飲まれ、次第に人気を失っていきます。
そして2018年12月ににじさんじの全てのグループが統合され、1期生ブランドは崩壊しました。
実力があるものが生き残る、ある意味健全な状態になったと言えるかもしれません。
しかしながら1期生は同期コラボを続けます。違うのはそこに"元"という文字が付いたということだけでした。
なんなら公式も推してます。
ここで問題となるのが、1期生というのがにじさんじの中でも格差が特に大きい集団であること。
ROF-MAOとか七次元生徒会みたいにあとから作ったわけではなく、元々あったものなので当然です。
そんな1期生がそれなりの頻度でコラボするのは、当然需要が存在するからです。ノスタルジックな苦労話や何でも言い合える仲間感。
しかしながら1期生内の格差が埋まることはありません、彼らに求められているのは1期生の一員であることだけであり、彼ら自身では無いという、悲しい現実です。
1期生という存在は、あまりに大きな格差を内包しながら、始祖という強いブランドを持っているがゆえに崩壊しないという、歪んだ状態にあります。
それに比べると、ときのそらには0期生という括りこそあれど同期は存在せず、昔話需要や大御所扱いを一身に受けています。
ときのそらはホロライブの中で特別人気というわけではありませんが、シンボルとして単独で存在していることは結果的に良い影響を与えているのかもしれません。
目に見える格差が大きいと何がいけないの?
ここまで格差格差うるさく言ってきました。しかしながら大きな箱となると格差が広がるのは当然のことで、
それが見えやすい構造になっているのがにじさんじ、うまく隠しているのがホロライブというのが私の見解です。
なのでにじさんじってピンキリだなぁと思われることはあっても、それで人気が下がるかと言われるとそうでもないのかなと思います。
強いてあげるとすれば、ブランドイメージとして損しているというところでしょうか。
にじさんじライバーというブランドの価値が下がり、案件が受けづらくなる。あるいはオーディションに才能ある人が来にくいといったことは起きるかもしれません。
そういう意味では今のところホロライブの方がイメージ戦略としてはうまく行っているかなぁという印象ですね。
あとがき
これまで頂いたコメントについて、それぞれの記事で返信させていただきました。
よければご確認下さい。