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情報のオオカミ少年

地震や災害などの緊急速報メールが最近よく届く。
このサービスがはじまる前までは知る由もなかったが、それだけ危険が常に身近に潜んでいたということだろう。

しかし、なかには内容が誤っているものや空白の速報もある。
ある程度軽微でも注意を促す意味で速報していることはわかるし、なにしろ予報だからそのとおりにならないことがあることもわかるが、誤報や空報がたびたび生じるようだとオオカミ少年よろしく、またかと誰にも相手にされないサービスにもなりかねない。

万能の未来さえ謳っていたGoogleのインフルトレンドの失敗も大きい。
検索のビッグデータからインフルエンザの流行をどこよりも早く予測し警告できるとしていたのに、ありもしない流行の予告が頻発しただけでなく、実際の大流行を見逃したのだ。
これでは誰もその技術を信じることはできない。

技術向上で発信側が次々災害を言い当てていくことが必要だが、受信側も今はまだ発展途上のサービスだということに理解を示せるか、そして情報の確度が上がるまでの間どれだけ辛抱できるかが、この速報メールが真に有益なものとなるための条件といえる。

そこら中で一斉に鳴る携帯をチラ見して苦笑いが起きる現状を憂う。

(2013/9/6記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!