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ローカライズってなんやねん

"管理器は1つの無料で、機能が強い当地とLANのファイルのプログラムの管理器がと管理器を使用するのです"

この意味不明の文章は、とあるスマホアプリの説明文だ。
こんな珍文章、最近は減ってきたとはいえ、取説の日本語版などではまだまだ健在。

これは明らかに機械翻訳、つまりコンピューターに翻訳させた結果だ。
管理器=アプリケーションウェア、などと部分的にはわかるが、この支離滅裂な文章全体の意味が分かる人はおそらくいまい。

アプリを各国版として作り直すことをローカライズと呼ぶ。
まず世界標準(おそらく英語版)があって、それを国や地域に合わせて作り替えるという発想。

本来は各地に固有の文化や習慣があって、それらの集合体が国や世界ということになるはずだ。
ところが、なぜか最新業界にはまず世界標準というものがあるらしく、それを各地域向けに作り直すという方向性。
その作業は大いなる奢りを生み、制作者は冒頭に示したような珍文章でも意にも介さない。

各地のうまいものが集まる物産展会場で店頭に立ちながらこれを書いているが、ここにローカライズなどという発想が持ち込まれたらちょっと怖い。

(2015/9/18記)

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