見出し画像

福は内! 鬼は外!

節分に、どれほどの人が豆まきをするのだろう。

古来、季節の変わり目には邪気すなわち鬼が入りやすい、つまり病気や災害などが起きやすいと考えられていて、春夏秋冬の節分の中でもとくに新年を迎えるに等しい春のその日に、炒り豆を投げつけて鬼を払い無病息災を願うのが豆まきだ。

そんなの因習だ、迷信だという人は増えているに違いない。
確かに科学的根拠を求められたら誰も答えることはできないだろう。
しかし、理系出身の自分が言うのもなんだが、何にでも科学的根拠を求めなくてはならない根拠はどこにあるのか。

豆まきは神事だから作法もあって、夜、家の戸窓を開け放し、一家の長がまくというのがルールらしい。
が、価値観が多様化し、また季節感がめっきりなくなった昨今、そこはもういいだろう。

それが昼だろうが外だろうが、友人とだろうがそんなの構わない。
寺社の高いとこから関取がまこうが、雪合戦のように互いに豆を投げつけ合おうが、鬼の面を的にして豆を当てるゲームにしてしまおうが構うものか。
どんなに形を変えてでも節目に思いを馳せることが大切だ。

福は内! 鬼は外! すべての人に福が訪れますように。

(2016/2/5記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!